目次
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凡 例
序 章 本書の目的 第1章 研究の現状と課題 第1節 北部九州弥生社会の展開過程に関する研究動向
1.北部九州という地域の設定
2.遺跡・遺構に基づく弥生社会の展開過程に関する研究
3.弥生社会の成層化と首長層の生成に関する研究
第2節 朝鮮半島南部青銅器・初期鉄器時代における石器研究の動向
第3節 弥生時代石器研究の動向
1.石器生産に関する研究
2.石器の流通・消費形態に関する研究
3.農工具の鉄器化に関する研究
第4節 本書で解決すべき問題の所在
第5節 資料・方法・理論
1.本書で扱う資料
2.方法の検討
3.理論(用語と理論的枠組みの整理)
第2章 朝鮮半島南部における石器生産・消費形態と弥生社会への影響 第1節 本章の課題
第2節 柱状片刃石斧の分類と編年
1.資料と方法
2.柱状片刃石斧の分類
3.有溝石斧の分類
4.編年・段階設定
第3節 柱状片刃石斧生産の展開
1.嶺南1・2期
2.嶺南3・4期
第4節 弥生時代開始期前後における片刃石斧の流入
1.資料と方法
2.片刃石斧の具体例
3.朝鮮半島南部青銅器時代の類例との比較
4.弥生時代開始期前後における片刃石斧の流入の背景
第5節 朝鮮半島南部における農耕文化の展開と石器生産
1.朝鮮半島南部における有溝石斧出現の意義
2.石斧生産遺跡の類型化
3.弥生時代開始期前後における片刃石斧の流入と弥生文化への影響
第3章 弥生時代北部九州における石器生産と消費形態 第1節 両刃石斧の生産
1.本節の課題
2.資料と方法
3.今山系石斧の製作
4.北部九州における在地系石斧製作 五徳畑ケ田遺跡を対象として
5.今山系石斧の規格性の検討
6.今山遺跡における石斧生産と分業化の過程
第2節 両刃石斧の消費形態
1.本節の課題
2.資料と方法
3.石材構成と研磨からみた両刃石斧の入手形態
4.再加工からみた今山系石斧の消費形態
5.今山系石斧の消費形態の背景
第3節 片刃石斧の生産と消費形態
1.本節の課題
2.資料と方法
3.北部九州における片刃石斧の検討(仮説A-②の検証)
4.北九州地域(遠賀川以東地域)における片刃石斧の検討(仮説A-①の検証)
5.層灰岩製片刃石斧の消費形態
6.層灰岩製片刃石斧の生産・消費形態の背景
第4節 石庖丁の生産と消費形態
1.本節の課題
2.資料と方法
3.立岩系石庖丁の製作
4.石材構成からみた石庖丁の入手形態
5.法量からみた立岩系石庖丁の消費形態
6.立岩系石庖丁の生産・消費形態の背景
第5節 石器器種間の相互関係と通時的変化に関するまとめ
第4章 農工具の鉄器化と石器生産・消費形態
第1節 研究の現状と課題
1.研究史
2.本章の課題
第2節 砥石使用形態からみた鉄器化
1.資料と方法
2.朝鮮半島南部初期鉄器時代における砥石使用形態
3.弥生時代後半期における砥石使用形態
4.青灰色泥岩製定形砥石の分布
5.弥生時代における鉄器化の評価
6.鍛冶技術の導入と交易ネットワークの変化
第3節 木製斧柄からみた工具の鉄器化
1.資料と方法
2.斧柄の形態分類
3.斧柄量比の時期的変遷
4.斧柄形態・斧身装着部の法量変化
5.工具の鉄器化と石斧生産の関係
第4節 農工具の鉄器化と石器生産・消費形態の変遷過程
1.鉄器生産の動向と工具変遷の諸段階
2.北部九州における弥生後期の集落動向 弥生中期から後期へ
第5節 農工具の鉄器化と弥生時代後半期における社会変容
第5章 考察:石器生産と消費形態からみた北部九州弥生社会の特質
第1節 石器生産と消費形態の時期的変遷と画期の評価
1.朝鮮半島南部青銅器・初期鉄器時代
2.北部九州弥生時代
第2節 日韓の地域間比較と北部九州弥生社会の特質
1.農耕文化の伝播と石器生産・消費形態 朝鮮半島南部との比較
2.石器生産・消費形態の評価と北部九州弥生社会の特質
終 章 石器生産と消費形態からみた北部九州弥生社会の展開過程
参考文献
初出一覧
あとがき
索 引