本刊行物は,故志垣嘉夫氏(元九州大学大学院比較社会文化研究科科長)の多数の論考の中から,「アンシアン・レジーム期フランスの領主裁判権」に関する労作を選び出し,まとめたものであって,我が国の西洋近世国制史研究に多大な寄与をなすことが期待されうる著作である。その章別構成は,氏が生前自ら構想しておられた博士論文の草稿(未完)にほぼ依っている。本著作は,刊行・未刊行史料の緻密な分析に基づく本格的な実証研究の成果である。その意図するところは,アンシアン・レジーム期における王権の伸長を過度に強調する通説を批判して,領主権力が,高等法院をバックに,制度的かつ実態的に初審裁判権力等として機能していたことを論証する点にある。
第一章 《MÉSUS》考――領主裁判権研究序説 第二章 ブルゴーニュ地方北部の領主裁判権制度 第三章 アンシアン・レジームの犯罪社会学的研究 最近の諸研究について 第四章 十七・八世紀ブルゴーニュ地方北部の領主刑事裁判権 ――クリミナリテの研究 第五章 アンシアン・レジームにおける国王と裁判権 ――刑事訴訟手続の制度史的考察 第六章 フランス司法制度史関係史料
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