野生の信徒 木下尚江

著者名
清水靖久
価格
定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-720-6
仕様
A5判 並製 398頁 C3021
発行年
2002年2月
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内容紹介

20世紀初頭の日本社会を根本的に批判した「野生の信徒」木下尚江(1869―1937年)。その純白の民主主義,共産主義的な社会主義,信仰の平和主義の思想の構造を解明する。その崩壊後,宗教改革をめざし,非戦論と民権論を最後に唱えようとした思想の軌跡を辿る。

目次

序 章 野生の信徒 木下尚江
 
第一章 野生の基督者
 
  一 神の愛
  二 イエスと人
  三 イエスの革命の宣告
 
第二章 純白の民主主義
 
  一 民主主義と君主政治
  二 社会民主主義
  三 民主主義と普通選挙
  四 自由民主主義
 
第三章 共産主義と社会主義
 
  一 社会的キリスト教
  二 基督教的共産主義
  三 社会批判と社会主義
  四 唯物論的社会主義との相違
  五 キリスト教と社会主義
 
第四章 日露戦争と絶対非戦論
 
  一 信仰の平和主義
  二 主戦論と非戦論
  三 平民社の非戦論
  四 戦争の不義
  五 戦争の利害
 
第五章 人生の革命
 
  一 革命の無縁国
  二 胸中の革命
  三 政治の否定
 
第六章 真の生命を求めて
 
  一 新生活の伝道
  二 自己破壊
  三 身心一如の道
  四 日本の宗教改革
 
第七章 沈黙の事業
 
  一 大和民族の良心的束縛
  二 亡国の予感
  三 悪魔の自覚
 
第八章 宗教改革の宿願
 
  一 神の解放
  二 非戦論と民権論と宗教改革
 
 謝辞
 人名索引

著者紹介

清水靖久(しみず やすひさ)
1954年 広島県三原市に生まれる。
1984年 東京大学大学院法学政治学研究科退学。
現在 九州大学大学院比較社会文化研究院教授。

学術図書刊行助成

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