東アジア「開明」知識人の思惟空間 鄭観応・福沢諭吉・兪吉濬の比較研究

著者名
金 鳳 珍(キム ボンジン,Kim Bongjin)
価格
定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-844-9
仕様
A5判 上製 346頁 C3020
発行年
2004年11月
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内容紹介

本書は,東アジア三国――清国,日本,朝鮮――の「開国」により,伝統的な東アジア地域秩序と近代的な欧米国際秩序が接触した近代という大転換期の,それぞれの知識人――鄭観応,福沢諭吉,兪吉濬――の対内外観とその変容を比較分析したものである。この比較分析のための支柱として「アジアから考える」という視点および文明論的な視点を提示し,彼らの対内外観を「構造相関」的に分析した。本書は,近代東アジアの比較政治思想史の研究における新しい地平を開くことを目指している。

目次

序 章 比較歴史・思想の時空
第一章 思惟空間と諸意識形態
――著作と思惟活動――  
  鄭観応/福沢諭吉/兪吉濬
第二章 国際秩序観
  国際秩序観の転換と形成,変化/新しい国際秩序,地域秩序の構想
第三章 国際政治観
  福沢のアジア政略構想/王道と覇権/「保国」と「亡国」
第四章 近代国家観――対内思惟空間――  
終 章 伝統と近代の間,そして現代と将来

学術図書刊行助成

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