メリメ生誕200年におくる『カルメン』の新たな一解釈。著者は「神話」と化した『カルメン』受容を解体し,作品のもう一つの,実は基本的な意味を再構築する。まず説話学の観点より原作独特の重層的な構造を示し,それが「異性」(むしろ「他異性」と言おう)に刻印された世界,いわゆる異文化への接近のために必要な手法であったと説く。次いで著者は,従来メリメに関して十分に観察されなかったまさにこの「他異性」の主題を考察する。その構成や既知への還元法とともに,その機能および作動の仕方を分析し, 基本的に恋愛小説でも宿命の女の物語でもない 民族誌小説としての『カルメン』像を提示する。
序 論第1章 語 り 構造/手法第2章 他異性 事実/主題の網の目/未知なる ものの既知への還元/機能結 論注 釈
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