人間中心主義の具体的な顕れとして,アンドレ・ジッドの<営為=作品>には,その欠陥に至るまで今も疑いえない生命が息づいている。ジッド,それは生成・道程であり,活動し際限なく誕生する意識,すなわち存在する意識なのだ。ジッド研究の第一人者による最上の手引書。日本公演「ジッド研究の現状」を訳出付載,もって論究の十全を期す。
第一章 息子 裕福にしてプロテスタント/ポール・ジッド夫妻/「こんなふうに自己が 分裂していたら……」/「役者,そうかもしれない……」/影と光第二章 マドレーヌ 愛の芽生え/マドレーヌの拒絶/アンドレ・ワルテルの生成/「小説とは 一つの定理である」/悪魔祓い/エマニュエル,エリス……第三章 アフリカ アポロン/オスカー・ワイルド/背徳者の結婚/メナルクからサウルへ/ 自由と個性第四章 天国と地獄 「悪魔との会話」/大審問官/小説の技法/日記以上に「内心の日記」第五章 テセウス 「未来の人類の幸福のために……」終 章 キュヴェルヴィルから……付 録 「ジッド研究の現状」(日本講演)
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