現在,乾燥地における耕地の砂漠化防止のためにも,また,乾燥地における農業の持続的発展のためにも,乾燥地に適合した乾燥農法の確立が求められている。そこで,本書では,乾燥地農業のあり方を耕作方法のみならず,作物(品種),家畜飼養,灌漑にいたるまで体系的に把握しようとした,乾燥地農業研究の古典である元ユタ州立大学学長J.A.Widtsoe著『Dry Farming』を対象に農法論=体系的耕作法の観点からの分析を通して乾燥地農業のあり方を考察した。加えて,本書第2部として,古典から発想することの重要性を考慮して,『Dry Farming』(1911)の邦訳を収録した。
第1部 乾燥地農業論――ウィドソー『乾燥農法論』の現代的意義―― 課題と方法/乾燥農法の基本問題/乾燥地における気候と土壌/ ウィドソー『乾燥農法論』の農法論的検討/ウィドソー『乾燥農 法論』の現代的意義第2部 J.A.ウィドソー著『乾燥農法論――小雨諸国のための農法――』 1.序論/2.乾燥農法の理論的基礎/3.乾燥農場地域――降雨量―― /4.乾燥農場地域――一般的な気候要因――/5.乾燥農場土壌/6. 作物の根系/7.土壌中での貯水/8.蒸発の抑制/9.蒸散の抑制/ 10.犂耕と休閑耕/11.播種と収穫/12.乾燥農場向き作物/13.乾 燥農場産作物の成文構成/14.土壌豊沃性の維持/15.乾燥農法の ための機具/16.灌漑と乾燥農法
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