現代語訳 石造アーチ設計法

著者名
松永 工・飯田耕一郎 著/草野健一郎・水田洋司・二宮公紀・今泉暁音 訳
価格
定価 5,800円(税別)
ISBN
978-4-7985-0299-1
仕様
A5判 上製 212頁 C3051
発行年
2021年3月
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内容紹介

本書は、コンクリートアーチが本邦に導入される以前のアーチ構造に用いられていた、石造アーチ設計の入門書(明治40年刊)を現代語に翻訳したものである。

原書は石造アーチ設計に必要な基礎知識の修得を目的に書かれ、石造アーチに関連する材料力学・構造力学や土質力学を中心とした、明治時期の海外文献・書籍・資料を翻訳し、石造アーチの設計技術者向けにその基礎的な理論が解説されている。

本書では、明治期の句読点のないカタカナ混じりの漢文体で書かれた原書を、現代の体系化された材料力学・構造力学・土質力学に則った専門用語を用い、土木建築分野の専門家がストレスなく内容を理解できるように訳している。現代語に翻訳すると同時に、用語・記号の統一、文章と挿入図との整合、誤植の校正を行った。また、原本の内容が不明な個所についてはできる限り原典を探して訳者注の欄で解説し、現代語訳に反映させている。

文化財や史跡として、今も数多く残る石造りアーチの維持補修に携わる関係者必携の書。

目次

 訳者序文
 自叙
 自叙(現代語訳)
 
第Ⅰ編 定義および理論
 
 第1章 アーチ各部の名称
 第2章 アーチの種類
 第3章 材料力学の摘要
 第4章 平面における平行力の合成
 第5章 合成圧力および圧力線
 第6章 物体の応力
 第7章 液体の主応力
 第8章 応力楕円
 第9章 接目面(接触面)の摩擦安定
 第10章 自重による土圧
 第11章 鉛直平面に作用する土圧
 第12章 最大および最小横推力に相当する圧力線の性質と作図法
 第13章 接目の任意点における応力
 第14章 アーチの崩壊状態
 第15章 図式力学の基本
 第16章 鉛直力の図式力学
 第17章 示力図と力のつり合い多角形の関係
 第18章 アーチ合成圧力の接目における位置
 第19章 アーチの安定性
 第20章 多角形アーチ
 第21章 アーチの図式解法に必要な諸材料の準備
 第22章 アーチの図式解法
 第23章 アーチ安定の図式解法(圧力線の作図法)
 第24章 抵抗線の一般的作図法(力のつり合い多角形)
 第25章 石造りアーチに関するバァーの論説
 
第Ⅱ編 定義および理論
 
 第1章 アーチの径間とライズおよび形式の選択
 第2章 アーチクラウンにおけるアーチリング厚(要石の厚さ)
 第3章 起拱線におけるアーチリング厚
 第4章 大きい楕円アーチの要石
 第5章 スパンドレル壁およびスパンドレル裏込め
 第6章 排水溝
 第7章 アーチアバット
 第8章 アーチアバット接目上の合成圧力および最大合成圧力
 第9章 アーチリングに必要な耐圧力
 第10章 アーチアバットおよび橋脚の幅
 第11章 アーチアバットおよび基礎
 第12章 起拱線およびアーチクラウン接目に鉛板を嵌入したアーチ
 第13章 スキューアーチ(ねじりまんぽ)
 第14章 アーチ支保工
 第15章 コンクリートアーチ
 第16章 アーチリングの重量および重心点の表による求め方
 第17章 アーチ石の重心点および重量の図による求め方
 第18章 アーチ形に用いる楕円の作図法
 第19章 アーチ設計の実例
 
 文献

著者紹介

草野健一郎(くさの けんいちろう)技術士(総合技術監理部門・建設部門)
1974年 長崎大学工学部構造工学科卒業
1974年 佐世保重工業株式会社鉄構設計部
2009年 大日本コンサルタント株式会社
2019年 株式会社テクノコンサルタント

水田洋司(みずた ようじ)工学博士(九州大学)
1973年 熊本大学大学院工学研究科修士課程修了
1973年 熊本大学工学部
1976年 八代工業高等専門学校
1995年 九州産業大学工学部
2019年 九州産業大学名誉教授 株式会社溝田設計事務所

二宮公紀(にのみや こうき)工学博士(東海大学)
1977年 東海大学大学院海洋学研究科博士課程単位取得退学
1978年 名古屋大学工学部
1993年 鹿児島大学理学部
2000年 鹿児島大学工学部
2017年 鹿児島大学退職 同非常勤講師

今泉暁音(いまいずみ あかね)博士(工学・山口大学)
2003年 山口大学大学院理工学研究科博士前期課程修了
2010年 山口大学大学院理工学研究科博士後期課程修了
2012年 福岡大学工学部

学術図書刊行助成

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