目次
人文学 人をつなぐ,文字でつなぐ ・・・・・編者 光藤宏行
第I部 言語的視点
1 コミュニケーションの可能性について・・・・・菊地惠善
はじめに
1 コミュニケーションの成立条件
2 言語と意味
3 行為の意味
おわりに
2 他者の発言にまつわる問題意識:哲学の観点から・・・・・吉原雅子
はじめに
1 なぜパズルなのか
2 真なる命題を導く諸規則
3 規則の自明性を疑う
4 何を問題にしているのか?
おわりに
3 他者の発言にまつわる問題意識:言語学の観点から・・・・・上山あゆみ
はじめに
1 「問題」を引き起こした状況の提示
2 直接話法と間接話法
3 引用の接続助詞ト
4 混合話法(blended discourse)
5 格助詞の違いの問題
おわりに
4 コミュケーションと配慮表現 日本語史の観点から ・・・・・青木博史
はじめに
1 記述の枠組み
2 「命令・依頼」における配慮表現
3 「断り」における配慮表現
おわりに
5 コミュニケーションの道具としての言葉 「発話の繰り返し」と文法現象 ・・・・・西岡宣明
はじめに
1 英語の疑問文・否定文
2 発話の繰り返し
おわりに
第II部 非言語的視点
6 音楽的・聴覚的思考に基づく虚構的コミュニケーション・・・・・東口 豊
はじめに
1 言語不全と孤独な自己
2 理性的・視覚的思考の限界
3 聴覚的知覚の特性
4 音楽的・聴覚的思考の直接性と音楽言語の内面性
おわりに
7 視線コミュニケーションの基盤・・・・・三浦佳世
はじめに
1 視線と進化
2 目玉模様の効果
3 視線による注意の補足
4 視線方向の判断の正確さ
5 視線の解釈と感情喚起
6 視線と支配
7 視線コミュニケーションの障害
おわりに
8 表情を利用したコミュニケーション能力の測定・・・・・中村知靖
はじめに
1 表情認知能力テスト
2 項目反応理論とは
3 集団式表情認知能力テスト
4 表情刺激とテストの実施
5 項目反応理論による分析
6 問題点
おわりに
9 共同体の見かけ・・・・・光藤宏行
はじめに
1 共同体らしさと群化の要因
2 考察
おわりに
第III部 歴史的・現代的視点
10 中・近世ドイツ都市と共同体・・・・・神寶秀夫
はじめに
1 中世都市
2 近世都市
おわりに
11 モンゴル時代多元社会におけるコミュニケーション・・・・・舩田善之
言語接触からみたモンゴル語と漢語の翻訳文体・口頭語
はじめに
1 モンゴル時代東ユーラシアの多元社会を伝える史資料
2 モンゴル時代の漢語(中国語)会話教本
3 モンゴル時代の公文書における翻訳文体
4 『老乞大』の言語とモンゴル語直訳体の関係
5 『老乞大』はモンゴル語からの翻訳文献か
6 モンゴル語直訳体の漢語口頭語への影響
おわりに
12 過疎高齢社会における社会参加活動・・・・・高野和良
はじめに
1 過疎化の経過と現状
2 高齢化の進行と世帯の小規模化の地域性
3 世帯の小規模化の進行
4 世帯の小規模化と高齢者の社会参加活動
5 地域社会と地域集団,組織
6 過疎高齢者の地域集団,組織への参加状況
おわりに
13 少子・高齢化時代の社会学・・・・・安立清史
はじめに 現代社会の基本構図
1 問題の所在 2つの矛盾するベクトルの狭間で
2 問題解決の主体 政府と市場
3 第3の道 非営利組織・非営利セクター
4 日本の社会実験 介護保険とNPO
5 日本の課題 ガラパゴス化の出現と問題
おわりに ガラパゴス化を越えて
14 マスメディアなきマスコミュニケーション・・・・・鈴木 譲
はじめに マスメディアとマスコミュニケーション
1 従来のマスコミュニケーション理論
2 マスメディアと政治権力
3 インターネット
4 中東民主化運動
おわりに 「マスメディアなきマスコミュニケーション」の行方