新たな事業価値の創造 ビジネスを変革に導く10の視点

著者名
九州大学ビジネス・スクール 編
価格
定価 1,320円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0185-7
仕様
四六判 並製 192頁 C1034
発行年
2016年7月
その他
発行元:QBS出版/発売元:九州大学出版会
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内容紹介

アジアとの歴史的・地理的近接性を背景に、成長し続ける九州。その中心地、福岡で国際的なビジネス・プロフェッショナルの育成に取り組むのが、九州大学ビジネス・スクール(QBS)である。
本書は、経営学における最新の英知を、新たな事業価値の創造につなげる10の視点から紹介する。執筆には実務家または研究者として一流の業績を有する現役QBS教員が携わり、発展的な内容を豊富な図表や事例とともに分かりやすく解説する。

複雑化・高度化する事業環境を〈ゲーム・チェンジ〉の機会に。
現代経営の本質を読み解く気鋭の一冊。

目次

主要目次

第1章 ―【企業戦略】
長期的収益の実現と戦略的柔軟性

第2章 ―【国際経営】
開発途上国市場への参入の模索

第3章 ―【アジアの産業と企業】
エマージング・マーケットのニューフロンティア

第4章 ―【イノベーション・マネジメント】
ハイプ・サイクルと双曲割引

第5章 ―【産学連携マネジメント】
大学発技術の商業化による新たな事業創造

第6章 ―【国際マーケティング】
マーケティングにおける市場志向の重要性

第7章 ―【コーポレート・ガバナンスと監査】
経営理念と理念経営

第8章 ―【ファイナンシャル・マネジメント】
株主にとっての企業価値と新たな価値の創造

第9章 ―【企業財務】
企業価値創造

第10章 ―【ビジネス統計】
経営学におけるミックス法

著者紹介

〔執筆者〕
第1章 目代武史 (もくだい たけふみ)
九州大学大学院経済学研究院准教授
広島大学大学院国際協力研究科修了(学術博士)。広島大学地域経済システム研究センター助手、東北学院大学経営学部准教授、九州大学大学院工学研究院准教授を経て、現職。専門は、生産管理、製品開発マネジメント、企業戦略。主な著書に『日本自動車産業グローバル化の新段階と自動車部品・関連中小企業』(清晌一郎編著、社会評論社、2016年)、『東北地方と自動車産業』(折橋伸哉・目代武史・村山貴俊編著、創成社、2013年)。主要論文に「新たな車両開発アプローチの模索:VW MQB、日産CMF、マツダCA、トヨタTNGA」(『赤門マネジメント・レビュー』12巻9号、2013年、岩城富士大との共著)等。

第2章 星野裕志 (ほしの ひろし)
九州大学大学院経済学研究院教授
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。米国ジョージタウン大学経営大学院修士課程修了(MBA)。日本郵船、神戸大学経営学部/経済経営研究所助教授を経て、2003年4月より九州大学経済学研究院。'07年4月から'09年3月まで九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻長。'11から'12年、'15年米国コロンビア大学客員研究員、神戸大学客員教授。日本海運経済学会会長。多国籍企業学会理事。国際ビジネス研究学会理事。ケース・メソッド研究会主宰。

第3章 朱 穎 (しゅ えい)
九州大学大学院経済学研究院准教授
一橋大学大学院商学研究科博士課程修了、博士(商学)。一橋大学大学院商学研究科助手、跡見学園女子大学マネジメント学部准教授を経て現職。2011年米国スタンフォード大学客員准教授、'12年8月から米国スタンフォード大学「持続可能な発展と国際競争力研究センター(SDGC)」客員研究員。主な著書に『ケースブック日本のスタートアップ企業』(執筆分担、有斐閣)、『地球温暖化問題の再検証』(執筆分担、東洋経済新報社)、「技術革新のタイミング」(共著)『組織科学』、Advances in Technology and Innovation Management, IEEE Technology Management Council(共編著)等。

第4章 永田晃也 (ながた あきや)
九州大学大学院経済学研究院教授
早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。文部科学省科学技術政策研究所主任研究官、北陸先端科学技術大学院大学助教授を経て、九州大学大学院経済学研究院准教授。2010年、同教授。'11年4月から'13年3月まで九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻長。'12年度より九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター長。研究・イノベーション学会副会長。著書に『日本型イノベーション・システム―成長の軌跡と変革への挑戦』(共編著、白桃書房)、『知識国家論序説―新たな政策過程のパラダイム』(共編著、東洋経済新報社)、『知的財産マネジメント―戦略と組織構造』(編著、中央経済社)等。

第5章 高田 仁 (たかた めぐみ)
九州大学大学院経済学研究院教授/産業マネジメント専攻長
九州大学工学部卒業。大手メーカー勤務後、九州大学大学院工学研究科修士課程修了。コンサルティング会社を経て、1999年から(株)先端科学技術インキュベーションセンター(CASTI、現東大TLO)取締役副社長兼COO。'03年九州大学ビジネス・スクール助教授。以降、同准教授、米国MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員等を経て、'14年九州大学ビジネス・スクール教授、'15年4月より同専攻長。この間、'03年から'10年まで九州大学知的財産本部技術移転部門長、'05年から'10年まで総長特別補佐、'10年から現在まで九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターを兼務。

第6章 岩下 仁 (いわした ひとし)
九州大学大学院経済学研究院専任講師
早稲田大学商学部卒業、同大学大学院商学研究科修士課程修了。花王株式会社、野村総合研究所、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程、同大学商学学術院助手を経て、現職。専門は、マーケティング。主な著書に『商品開発・管理入門』(恩藏直人先生との共著、中央経済社)、『社会的責任のマーケティング』(共訳、東洋経済新報社)等。主な論文に「リーダーシップ・スタイルが市場志向におよぼす影響―市場志向の強調は、どのような商品パフォーマンスをもたらすのか―」『商品開発・管理研究』第8巻第2号、24‐53頁、商品開発・管理学会、2012年、「市場志向が商品開発優位性に及ぼすメカニズム―ナレッジマネジメント・アクティビティの効果―」(共著)『流通研究』第16巻4号、13‐33頁、日本商業学会、2014年、「製品デザイン要素の解明―自動車産業に対する定性調査による考察―」(共著)『マーケティングジャーナル』第34号第3巻、99‐116頁、日本マーケティング学会、2015年、“Key Product Design Elements for Successful Product Development: An Exploratory Study of the Automotive Industry”, Proceedings of the American Marketing Association 2015 Summer Marketing Educator’s Conference、2015年(共著)等。2015年より、商品開発・管理学会理事(幹事)。

第7章 岩崎 勇 (いわさき いさむ)
九州大学大学院経済学研究院教授
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学、富士短期大学、東京富士大学を経て、2003年より現職。文部科学省検定済高等学校教科書『原価計算』(監修)、『キャッシュ・フロー計算書の読み方・作り方』、『経営分析のやり方・考え方』、『純資産会計の考え方と処理方法』、『連結財務諸表の読み方・作り方』(以上、税務経理協会)等の多数の著書と、「IFRS導入と公正価値会計の浸透」(国際会計研究学会年報)等の多数の論文がある。その他、日本会計研究学会評議員、財務会計研究学会理事、日本簿記学会理事。

第8章 平松 拓 (ひらまつ たく)
九州大学大学院経済学研究院教授
東京大学経済学部経済学科卒業。1980年東京銀行に入行。企画業務やUnion Bank(在カリフォルニア州)での融資業務等の他、国際通貨研究所(シンクタンク)主任研究員、経済調査室次長としてマクロ経済および国際金融問題などの調査研究に従事。その後、三菱自動車に出向し経営戦略本部戦略管理部長、三菱自動車オーストラリアCFO、APECビジネス諮問委員会スタッフなどを経て、'09年度より現職。QBSでは「ファイナンシャル・マネジメント」および「マネジメント・コントロール」を担当。'13年4月から'15年3月まで九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻長。

第9章 村藤 功 (むらふじ いさお)
九州大学大学院経済学研究院教授
東京大学法学部卒業。ベイン・アンド・カンパニー、メロン銀行を経て、ロンドン・ビジネス・スクールMBA。CSファースト・ボストンとペレグリンで投資銀行業務を担当。2001年9月からアーサー・アンダーセンのコンサルティング部門で財務戦略部門統括パートナー。'03年4月から九州大学ビジネス・スクールで企業財務とM&Aを担当。経済産業省主催・地域金融人材育成システム開発委員会('03年度)及び財務管理人材育成システム開発委員会('04年度)委員長。'03年から'08年まで経済同友会会員。'09年4月から'11年3月まで九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻長。

第10章 寺崎新一郎 (てらさき しんいちろう)
九州大学大学院経済学研究院助教
早稲田大学商学部卒業。英国立ロンドン大学大学院ロイヤルホロウェイカレッジ経営学研究科修士課程(MBA in International Management)および同大学大学院キングスカレッジ社会科学・公共政策研究科修士課程(MA in Environment, Politics & Globalization)修了。早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程、早稲田大学商学学術院助手を経て、九州大学大学院経済学研究院助教。英国立エディンバラ大学人文科学・社会学部客員研究員。QBSでは「ビジネス統計」を担当するほか、グローバリゼーションと消費者行動について、社会学的ディシプリンから研究をおこなっている。主な著作にIndustrial Applications of Affective Engineering(執筆分担、Springer)、「消費者イデオロギー効果研究」(単著)『マーケティングジャーナル』等がある。

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