国際取引法 理論と実務の架け橋

著者名
阿部道明
価格
定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0074-4
仕様
A5判 並製 240頁 C3032
発行年
2012年3月
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内容紹介

本書では,通常「国際取引法」でとりあげられる論点のうち,実際の取引活動にかかわる国際契約,国際売買,国際投資にしぼって詳しく掘り下げる。まず,国際取引を契約の点からとらえてそのポイントを解説し,契約類型ごとに実例(契約文例)を示している。加えて,国際取引の二大類型である売買と投資に関して,詳細な理論的かつ実務的な考察を行う。法学部の学生のみならず,国際取引に携わる実務家にも必携の一冊となっている。

目次

  はしがき
 
第1章 国際契約
 第1節 国際契約の仕組み
  1. 国際契約の特徴
  2. 国際契約のドラフティングと契約交渉
 
 第2節 国際契約の書式
  1. 国際契約の書式例
  2. 国際契約の書式の解説
  3. 国際契約によく使われる用語
 
 第3節 国際契約の一般条項
  1. 定義条項
  2. 契約期間と解除
  3. 秘密保持
  4. 不可抗力
  5. 契約譲渡
  6. 通知
  7. 当事者の契約関係
  8. 完全合意
  9. 権利不放棄
  10. 分離条項
  11. 章のタイトル
  12. 言語と正本
  13. 存続条項
  14. 準拠法
  15. 紛争解決条項
 
 第4節 売買契約
  1. 売買契約一般
  2. 販売店契約(ディストリビューター契約)
 
 第5節 特許・技術ライセンス契約
  1. ライセンスの許諾
  2. 情報の開示と技術指導
  3. 対価(ロイヤルティー)
  4. 改良技術とグラントバック
  5. 特許保証
 
 第6節 商標ライセンス契約
  1. ライセンスの許諾と使用形態
  2. 製品の品質管理
  3. ライセンシーの義務
  4. 契約終了後の措置
 
 第7節 共同研究開発契約
  1. 契約開発作業の運営管理
  2. 研究開発業務と費用分担の方法
  3. 共同研究開発成果の帰属
  4. 共同研究開発成果の利用
 
 第8節 合弁契約(株主間契約)
  1. 合弁会社の設立と出資比率
  2. 経営と取締役会
  3. 決議と少数株主保護
  4. 社長の指名と部門責任者の割り振り
  5. 資金調達
  6. 株主譲渡制限
  7. 競業避止義務
  8. デッドロック(deadlock)
  9. 合弁の解消と契約の終了
 
 第9節 企業買収契約
  1. 売買の約定と売買価格
  2. 表明と保証
  3. 表明と保証(デュー・デリジェンスとの関係,保証期間)
  4. クロージングまでになすべきこと
  5. クロージングの条件
  6. クロージング
  7. 約定(クロージング後の当事者の義務)
  8. 責任(補償)
 
 第10節 その他の契約
  1. 覚書・意向書・統括契約(MOU,LOI等)
  2. 秘密保持契約
  3. 業務委託契約(サービス契約)
 
第2章 国際売買
 第1節 国際売買と法の統一
  1. ハーグ統一売買法条約
  2. ウィーン売買条約(CISG)
  3. ユニドロワ原則
  4. ヨーロッパ契約法原則(PECL)
  5. 各契約原則の条文項目の比較
 
 第2節 国際売買の類型
 
 第3節 契約の成立
  1. 申込と承諾を取り巻く理論と実務
  2. 契約の成立
  3. 書式の戦い
  4. 契約締結上の過失
  5. 契約の主要条件
 
 第4節 両当事者の義務等
  1. 売主の義務と買主の救済一般
  2. 物品の契約適合性(保証義務)
  3. 買主の救済
  4. 買主による解除
  5. 買主の義務と売主の救済
  6. 危険の移転
 
 第5節 両当事者の義務に共通の事項
  1. 損害賠償一般
  2. 損害軽減義務
  3. 履行期前の違反  不安の抗弁権  
  4. 履行障害の免責  不可抗力   
  5. 事情変更の原則とハードシップ
 
 第6節 貿易条件
 
 第7節 貨物の運送
  1. 国際海上物品運送の種類と国際ルール
  2. 船荷証券
  3. 国際航空物品運送
  4. 国際複合運送
 
 第8節 国際的代金決済
  1. 貿易代金の決済の仕組み
  2. 荷為替手形
  3. 信用状
 
 第9節 代理店・販売店との取引
  1. 代理店・販売店取引の意味合いと形態
  2. 代理店・販売店の保護法制
 
 第10節 プラント輸出
  1. プラント輸出の意義と契約の成立
  2. 法的関係と契約の類型 
  3. 対価の定め
 
第3章 国際投資
 第1節 国際投資の諸論点
  1. 国際投資とその規制
  2. 国際的な投資協定
 
 第2節 企業の海外進出の形態
  1. 駐在員事務所
  2. 支社店 
  3. 子会社
 
 第3節 企業合弁
  1. 合弁の意義
  2. 合弁のメリットとデメリット
  3. 合弁の受け皿(団体組織)
  4. 合弁契約の意義と定款
  5. 合弁の設立・運営と合弁契約
  6. 合弁の終了・解消(Exit)
  7. 合弁と独占禁止法
 
 第4節 企業買収
  1. 総論
  2. 企業買収のプロセスと交渉の開始
  3. レター・オブ・インテント
  4. デュー・デリジェンス
  5. 売買契約とクロージング
 
 索引

著者紹介

阿部道明(あべ みちあき)
1975年 東京大学法学部卒業
1982年 カリフォルニア大学バークレー校ロースクール修了(LLM)
1975‐2001年 (株)東芝,法務部門に勤務
2001年‐ 九州大学大学院法学研究院助教授を経て,同教授(現在)
2012年4月 中央大学法科大学院教授に就任予定
著書
『プライマリー国際取引法』(共著)(法律文化社,2006年)
『弁護士活動を問い直す』(共著)(商事法務,2004年)

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