同時代人からも「無名の師」と言われた日本のシベリア出兵。しかし,この戦争には,「チェコ軍救援」という,よく知られた大義名分とは別に,後藤新平によって「新しき救世軍」という旗が掲げられようとしていた。 本書はこの「新しき救世軍」構想をキーにして,シベリア出兵構想の登場と決定,さらに出動していった将兵の様子を明らかにする。
序 章 課題と視角第一章 シベリア出兵構想の登場と変容 ――寺内内閣および外交調査会の動きを中心にして―― ロシア十月革命直後のシベリア出兵に関する諸構想/「自衛」 から「チェコ軍救援」へ/「新しき救世軍」の誕生第二章 陸軍におけるシベリア出兵構想の変容 「居留民保護」から「シベリア独立」へ/陸軍内部におけるシ ベリア出兵の諸構想/シベリア出兵をめぐる陸軍と寺内内閣・ 外交調査会第三章 シベリア出兵の発動と遂行 シベリア出兵論の構造と背景/シベリア出兵の発動の光景/ 「援助」構想の変化第四章 「新しき救世軍」の行動 物資供給と親日宣伝/シベリアにおける日本の医療援護事業 /「新しき救世軍」将兵の実態終 章 結論と残された課題
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