小林方言とトルコ語のプロソディー一型アクセント言語の共通点

シリーズ名
九州大学人文学叢書 3
著者名
佐藤久美子
価格
定価 4,600 円 (税別)
ISBN
978-4-7985-0095-9
仕様
A5判 上製 184頁 C3380
発行年
2013年3月
ご注文
  • 紀伊國屋
  • セブンネットショッピング
  • amazon
  • 楽天ブックス

内容紹介

宮崎県の一方言である小林方言と,アジアの西端に位置するトルコ共和国で話されているトルコ語。本書は,これら遠く離れた地域で話されている二つの言語のプロソディーに注目する。小林方言とトルコ語が持つ「一型アクセント」という特徴を詳細に観察していくと,一見全く異なる二つの言語に様々な共通点が浮かび上がる。新たな視点で対照研究を行い,言葉の仕組みを探るとともに,言葉の固有と普遍に迫る一冊である。

目次

 はじめに
 略語表
 
序論
 
 1. 研究の背景
 2. 本研究の目的
 3. これまでの分析
 4. 本書の構成
 5. コンサルタントと地域について
 6. 理論的枠組み
  6.1. 韻律音韻論
  6.2. 厳密階層仮説
  6.3. 末端理論
 
第1章 韻律語の形成
 
 1. 記述装置
 2. 小林方言
  2.1. ピッチパターンの観察
   2.1.1. 小林方言の「一型アクセント」
   2.1.2. 終助詞やコピュラが後続する場合のピッチパターン
  2.2. 韻律語の形成
   2.2.1. Hトーン連結規則と韻律語形成規則
   2.2.2. 文節のピッチパターン
   2.2.3. コピュラが後続する場合のピッチパターン
   2.2.4. 終助詞が後続する場合のピッチパターン
   2.2.5. 複合語のピッチパターン
   2.2.6. 句のピッチパターン
  2.3. 2節のまとめ
 3. トルコ語
  3.1. トルコ語におけるアクセントの性質
  3.2. ピッチパターンの観察
   3.2.1. トルコ語の「一型アクセント」
   3.2.2. 「例外的な」ピッチパターン
   3.2.3. 不規則接辞やコピュラが後続する場合のピッチパターン
  3.3. 韻律語の形成
   3.3.1. 不規則接辞とコピュラを含む韻律語
   3.3.2. 複合語のピッチパターン
   3.3.3. 句のピッチパターン
  3.4. 3節のまとめ
 4. 第1章のまとめと考察

第2章 疑問詞やフォーカスを含む文のピッチパターン
 
 1. フォーカスについて
  1.1. 意味論におけるフォーカスの解釈
  1.2. 音韻論におけるフォーカスの解釈
 2. 小林方言
  2.1. 疑問詞を含む文の基本的なピッチパターン
  2.2. ピッチパターンの実現と疑問のスコープ
   2.2.1. 東京方言で見られる現象
   2.2.2. 複文のピッチパターン
   2.2.3. 疑問詞を複数含む文のピッチパターン
  2.3. 2節のまとめ
 3. トルコ語
  3.1. 疑問詞を含む文の基本的なピッチパターン
  3.2. ピッチパターンの実現と疑問のスコープ
   3.2.1. 複文のピッチパターン
   3.2.2. 疑問詞を複数含む文のピッチパターン
  3.3. 3節のまとめ
 4. 小林方言とトルコ語の比較
 
第3章 疑問詞やフォーカスを含む文のピッチパターンの派生
 
 1. 問題の所在
  1.1. 小林方言とトルコ語に共通する問題
  1.2. トルコ語に固有の問題
 2. これまでの研究
  2.1. 東京方言
   2.1.1. Nagahara(1994)の観察と記述
   2.1.2. Ishihara(2003)のMultiple Spell-Out分析
   2.1.3. Selkirk(2009)のIntonational Phrasing分析
  2.2. 福岡方言:Kubo(2005)のWh-Complementizer分析
  2.3. Ishihara(2003)とKubo(2005)
 3. 小林方言とトルコ語の分析
  3.1. Hトーン削除規則
  3.2. 小林方言とトルコ語に共通する問題
   3.2.1. 疑問のスコープとの関連について
   3.2.2. 疑問詞を複数含む文
    3.2.2.1. 問題の整理
    3.2.2.2. 詳細な定式化
  3.3. フォーカスを含む文におけるMinor Phraseの形成について
  3.4. トルコ語に固有の問題
   3.4.1. 平らなピッチの実現について
   3.4.2. Göksel, Kelepir and Üntak-Tarhan(2009)の分析の概要と問題点
   3.4.3. 分析の可能性
 4. 第3章のまとめと考察
 
結論
 
 1. 本書のまとめ
 2. 今後の課題
 
 参照文献
 謝辞
 あとがき
 索引

著者紹介

佐藤久美子(さとう くみこ)
2001年 大東文化大学外国語学部日本語学科卒業
2004年 九州大学大学院人文科学府言語学専攻修士課程 修了
2011年 同博士課程 単位取得退学
同年 九州大学大学院 博士号(文学)取得
現在 長崎外国語大学国際コミュニケーション学科 講師

学術図書刊行助成

お勧めBOOKS

木質昆虫学序説

木質昆虫学序説

本書は従来、森林保護学(<林学)、果樹害虫学(<農学)、木材保存学(...

詳細へ

福原麟太郎著作目録

福原麟太郎著作目録

この頃では,福原麟太郎(1894-1981)の名を知る人は少なくなった.およそ2...

詳細へ

麻生太吉日記 第一巻

麻生太吉日記 第一巻

太吉円熟期の50歳を迎える年に日記は始まる。炭鉱業の順調な発展とともに、このころ...

詳細へ

九州大学出版会

〒814-0001
福岡県福岡市早良区百道浜3-8-34
九州大学産学官連携イノベーション
プラザ305
電話(092)833-9150
FAX(092)833-9160
E-mail : info@kup.or.jp

このページの上部へ