目次
はじめに
略語表
序論
1. 研究の背景
2. 本研究の目的
3. これまでの分析
4. 本書の構成
5. コンサルタントと地域について
6. 理論的枠組み
6.1. 韻律音韻論
6.2. 厳密階層仮説
6.3. 末端理論
第1章 韻律語の形成
1. 記述装置
2. 小林方言
2.1. ピッチパターンの観察
2.1.1. 小林方言の「一型アクセント」
2.1.2. 終助詞やコピュラが後続する場合のピッチパターン
2.2. 韻律語の形成
2.2.1. Hトーン連結規則と韻律語形成規則
2.2.2. 文節のピッチパターン
2.2.3. コピュラが後続する場合のピッチパターン
2.2.4. 終助詞が後続する場合のピッチパターン
2.2.5. 複合語のピッチパターン
2.2.6. 句のピッチパターン
2.3. 2節のまとめ
3. トルコ語
3.1. トルコ語におけるアクセントの性質
3.2. ピッチパターンの観察
3.2.1. トルコ語の「一型アクセント」
3.2.2. 「例外的な」ピッチパターン
3.2.3. 不規則接辞やコピュラが後続する場合のピッチパターン
3.3. 韻律語の形成
3.3.1. 不規則接辞とコピュラを含む韻律語
3.3.2. 複合語のピッチパターン
3.3.3. 句のピッチパターン
3.4. 3節のまとめ
4. 第1章のまとめと考察
第2章 疑問詞やフォーカスを含む文のピッチパターン
1. フォーカスについて
1.1. 意味論におけるフォーカスの解釈
1.2. 音韻論におけるフォーカスの解釈
2. 小林方言
2.1. 疑問詞を含む文の基本的なピッチパターン
2.2. ピッチパターンの実現と疑問のスコープ
2.2.1. 東京方言で見られる現象
2.2.2. 複文のピッチパターン
2.2.3. 疑問詞を複数含む文のピッチパターン
2.3. 2節のまとめ
3. トルコ語
3.1. 疑問詞を含む文の基本的なピッチパターン
3.2. ピッチパターンの実現と疑問のスコープ
3.2.1. 複文のピッチパターン
3.2.2. 疑問詞を複数含む文のピッチパターン
3.3. 3節のまとめ
4. 小林方言とトルコ語の比較
第3章 疑問詞やフォーカスを含む文のピッチパターンの派生
1. 問題の所在
1.1. 小林方言とトルコ語に共通する問題
1.2. トルコ語に固有の問題
2. これまでの研究
2.1. 東京方言
2.1.1. Nagahara(1994)の観察と記述
2.1.2. Ishihara(2003)のMultiple Spell-Out分析
2.1.3. Selkirk(2009)のIntonational Phrasing分析
2.2. 福岡方言:Kubo(2005)のWh-Complementizer分析
2.3. Ishihara(2003)とKubo(2005)
3. 小林方言とトルコ語の分析
3.1. Hトーン削除規則
3.2. 小林方言とトルコ語に共通する問題
3.2.1. 疑問のスコープとの関連について
3.2.2. 疑問詞を複数含む文
3.2.2.1. 問題の整理
3.2.2.2. 詳細な定式化
3.3. フォーカスを含む文におけるMinor Phraseの形成について
3.4. トルコ語に固有の問題
3.4.1. 平らなピッチの実現について
3.4.2. Göksel, Kelepir and Üntak-Tarhan(2009)の分析の概要と問題点
3.4.3. 分析の可能性
4. 第3章のまとめと考察
結論
1. 本書のまとめ
2. 今後の課題
参照文献
謝辞
あとがき
索引