生命と環境の共鳴

シリーズ名
熊本大学生命倫理研究会論集5
著者名
高橋隆雄 編
価格
定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-87378-826-5
仕様
A5判 上製 250頁 C3012
発行年
2004年6月
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内容紹介

生命活動には環境からの圧力が伴うが,種ではなく個体を中心とする人間に特有な仕方での対処は深刻な環境問題を招くに至った。自然や将来世代への責任の自覚が求められるが,具体的には,従来分離されてきた生命倫理と環境倫理の統合や,複雑系である環境に応じた知の組み換え,また柔軟な行政組織での対処等が考えられる。

目次

第1章 環境と生命の相互進化 ………………………… 佐谷秀行
  生命は地球が生んだ偶然の産物/酸素汚染/環境変化の緩和に
  よる多細胞生物の誕生/生命は海を取り込み携帯した/循環系
  形成による環境への適応/ヒトの進化が与えた環境へのインパ
  クト
第2章 生物多様性とその保全 ………………………… 高宮正之
  生物多様性/生物多様性の基本単位である種/シダ植物におけ
  るさまざまな種/生物の進化と絶滅史/生物の一種,ヒト/生
  物多様性の保全
第3章 環境の成立と意義 ……………………………… 中山 將
  環境の構造/生命と自然/人間と環境/環境の問題化/問題化
  する環境の今後
第4章 生命と環境の倫理 ……………………………… 高橋隆雄
  生命倫理と環境倫理の統合を考える必要性/キー概念としての
  ケア/ケアと権利/生命・環境倫理の統合へ向けて
第5章 人類史に及ぼした水俣病の教訓……………… 原田正純
  環境汚染の被害は弱者に始まる/胎児性水俣病の発見/差別と
  グローバルな視点/水俣学への模索
第6章 環境対策の技術とシステムづくり…………… 滝川 清
  環境構成要素と環境創造/環境問題の原因・要因分析と技術/
  環境対策へのシステムづくり

学術図書刊行助成

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