学生サポート大作戦寄りそう学生支援

シリーズ名
シリーズ 北九大の挑戦 1
著者名
北九州市立大学 監修/田部井世志子・生田カツエ 編
価格
定価 1,800 円 (税別)
ISBN
978-4-7985-0129-1
仕様
B5判 並製 224頁 C1337
発行年
2014年6月
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内容紹介

本書は,大学全入時代の中で多様な学生が入学してくる現在,北九州市立大学で行なっている学生支援について,その仕組み作りから実践までの実態を,北方キャン パスでの取り組みを中心に記録したものである。学生サポート委員会の立ち上げ,学生プラザの創設,早期支援システムの構築,学生相談室の開設といったハー ド・ソフト両面の整備から,それら制度の中で日常的に行なわれている学生相談や保証人(保護者等)への対応の詳細まで,実際に使用している文書や資料等を 掲載し,解説している。また本書は,日々悩み悪戦苦闘しながら活動する教職員の生の声も収録しており,学生支援に多職種(教職員・保健師・看護師・臨床心 理士ら)が一体となって取り組む,教職協働のたぐいまれな活動の記録でもある。

シリーズについて
北九州市立大学(略称北九大)は,創設から59年目の2005年に公立大学法人へ移行したのを機に,新たな体制のもと,21世紀にふさわしい,地域に根差した公立大学を目指して大学改革を積極的に進めている。本シリーズでは,教養教育の再生,環境教育の実践,学生支援や留学生支援,産学連携や地域貢献など多方面にわたる改革内容のうち,現時点までに成果をあげつつある取り組みについて,ミドルアップとして実際に改革を担当する者の視点から,詳細に報告する。北九大の取り組みは全国的にも注目され,マスコミの取材や他大学からの視察も現在に至るまで途絶えない。地方の中規模公立大学が取り組んでいる大学改革の実態をより立体的にまとめることにより,北九大の取り組みを記録にとどめるとともに,現在の日本の大学が抱える課題,大学という教育現場での実践活動を含む実像を,大学関係者だけでなく,高校生,保護者,高校教員をはじめとする多くの方々に向けて発信する。

目次

はしがき  「シリーズ北九大の挑戦」のはじまり  
 
第1部 実践編
 
 第1章 学生支援の在り方
 
  1 近頃の学生気質と学生支援
  2 なぜ支援が必要なのか?  北九大の学生の状況  
   2.1 居場所のない学生
   2.2 人間関係を築けない学生
   2.3 精神的に弱い学生
  3 学生サポート委員会の立ち上げ
  4 学生支援の基地,学生プラザの創設
   4.1 学生相談室
    4.1.1 「学生なんでも相談窓口」  心地よい空間,居場所作りを目指して  
    4.1.2 学生相談票による記録の保存
   4.2 カウンセリングルーム
    4.2.1 新入生対象の心の健康調査(UPI)
    4.2.2 カウンセリングルームの利用方法
   4.3 保健室
  5 学生相談室がキャンパスの中心部に?!!
  6 「北九大方式」の学生相談室とは
   6.1 一人では抱え込まない  複数の人間による適切な判断  
   6.2 学生相談室と各部局(各学部(群)・基盤教育センター)との連携
 
 第2章 早期支援システム
 
  1 北方キャンパスにおける早期支援システムの導入
  2 早期支援システムの概要
   2.1 対象学年
   2.2 学生の呼び出し,面談の方法
   2.3 個別「面談ファイル」の作成,保存
   2.4 仕分け作業等の重要性
  3 多職種の専門家による早期支援システム
   3.1 学生サポート委員の選考方法
   3.2 「勉強会」の実施
  4 早期支援システムの実施状況(2007〜2012年度)
   4.1 早期支援対象者の推移
   4.2 本学の学生の実態分析
    4.2.1 早期支援対象者が抱える問題の推移
    4.2.2 早期支援システムと進級留年の関係
  5 目的の達成度と早期支援システムの効果
   5.1 休・退学率の減少
   5.2 早期支援システムの副産物  進級留年率の大幅低下  
  6 早期支援システム開始後の追加実施項目
   6.1 保証人(保護者等)への連絡
    6.1.1 学生と連絡がとれない場合
    6.1.2 1年次修了時の段階で学生の取得単位数が25単位以下の場合
    6.1.3 学生が早期支援に複数回かかった場合
   6.2 学生サポート委員の増員
   6.3 面談の2名体制の維持
   6.4 履修登録未完了者への指導の導入
   6.5 早期支援実施の周知徹底
  7 早期支援システムの今後の課題
   7.1 学生サポート委員,職員の負担の軽減
   7.2 面談の不必要な学生のスクリーニング
    7.2.1 掲示等による周知徹底のさらなる強化
    7.2.2 対象者の選択基準の再考
   7.3 IC学生証システムの導入の可能性と課題
    7.3.1 面談の不必要な学生のスクリーニングの可能性
    7.3.2 調査・面談時期の早期化と準備作業の簡略化の可能性
    7.3.3 早期支援の期間外の学生支援の可能性
    7.3.4 課題
   7.4 その他の課題
    7.4.1 2年生問題
    7.4.2 欠席調査の回収率の向上
    7.4.3 教員の意識の拡充
    7.4.4 GPAの活用
    7.4.5 「自己管理論」(基盤教育科目)の見直し
  8 補遺:ひびきのキャンパスにおける学生支援
 
 第3章 学生支援の将来への展望
 
  1 早期支援システムの再構築に向けて
  2 他部署,各部局との連携による支援のさらなる拡大
   2.1 学務第一課(教務係・学部係)との連携・協働作業
    2.1.1 早期支援対象者の一部の学生の学務第一課(教務係・学部係)への引き継ぎ
    2.1.2 早期支援システムにかからない学生の救出
    2.1.3 修学状況から判断する学生支援の必要性
   2.2 学務第一課(学生係)との連携・協働作業  在学期間満了除籍危機者への対応  
   2.3 各部局との連携・協働作業  学習支援体制の強化  
  3 学生相談室業務の再確認と学生支援の将来像
  4 横の連携とヒューマンパワーの大切さ
 
第2部 レポート編
 
 レポート1 学生支援システムの構築まで
 レポート2 学生相談室の誕生と定着までの道のり
 レポート3 学生支援の制度整備と「持続性のある伴走的コーディネート」の必要性
          学生の不満・悩みの分析と生活困窮者支援の取り組みから  
 レポート4 問題を抱えた学生への対応  障害者支援を中心に  
 レポート5 本音を語ろう
 
第3部 資料編
 
 資料1 北九州市立大学における総合的学生支援体制について(柳井文書)
 資料2 学生生活実態調査(抜粋)
 資料3 勉強会資料学生相談に関するQ&A
 
 用語集
 
 あとがき
 
 関係者一覧

著者紹介

田部井世志子(たべい よしこ)
 
北九州市立大学文学部比較文化学科教授(専門:英米文学)。2007年度学生サポート委員,2008年度同副委員長,2009~2012年度同委員長。
 
生田カツエ(いくた かつえ)
 
2007~2012年度学生相談室長。

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