形式語の研究
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
内容語が機能語に変化するとき,意味はどう変化するのか。筆者は,具体から抽象に変化する抽象化,もとの意味の一部が抽出される抽出化,もとの意味が失われる意味の希薄化の三つを明確に提示する。さらに,抽象度を表す証拠(可能性,可視性,触知性),抽象化のメカニズム(「もの」が「空間」に,「空間」が「時間」「こと」「質」になる)など,筆者独自の新たなる発見が随所にちりばめられた,珠玉の書である。 (さらに…)
地下水中の物質輸送数値解析
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,地下水中の物質輸送解析法の1つである特性曲線法について解説したもので,特性曲線法の概要,複雑な透水係数場における物質輸送と巨視的分散過程,地下水の塩水化,揮発性有機塩素化合物の多相流輸送解析,陰イオンおよび陽イオンの輸送解析事例を示している。また,現象の物理過程が理解できるよう実験結果についても詳しい説明を加えている。 (さらに…)
ケインズ経済学の可能性
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,200円)
第1章から第6章においてケインズ経済学の「有効需要の理論」と「持続的経済成長政策の可能性」について議論し,「ケインズ革命」の意義を再確認し,今日の「新しい経済政策論」の可能性について考察する。第7章において分析方法のヒントとして「複雑系の概念」と「複雑系経済学」の用語・分析手段を吟味・要約したうえで,第8章から第10章で複雑系の方法論での分析を試みる。具体的には,第8章「一極集中と地域間経済格差」,第9章「防災の経済効果」,第10章「窮乏化経済発展論」について考察する。 (さらに&...
ケア論の射程
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,000円)
「ケアからキュアへ」が象徴するように,現代においてケアは医療や福祉の領域で重要な位置を占めつつある。また,80年代初頭での「ケアの倫理」の登場以来,倫理学の領域でもケアに関する議論が盛んである。本論集では,哲学,倫理学,日本思想,社会学,看護学の立場から,ケアについての原理的な事柄と制度的問題とを連関させつつ論ずることで,現代におけるケア論を展望してみた。 (さらに…)