バロック期の都市風景画を読む
- 定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
バロックからロココに向かう激動の18世紀ヨーロッパ。絵筆一本で各地の王侯貴族の宮廷画家として活躍した放浪の画家,ベルナルド・ベロット。バロックの街並みを写真のように描く名手。本書は,このような風景画家ベロットを日本で初めて紹介した著作であり,特にベロットが親しみを込めて描いたドレスデン,その郊外のピルナ,ケーニヒシュタインの町の絵画を景観デザインの面から読み解いた著作である。 「絵になる景観」を追究する著者は,最も景観を重視した都市計画を実現したといわれるバロック期に描かれた彼の絵に着目して,...
薩摩藩対外交渉史の研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
本書は,東アジア朝貢体制に繋がる琉球口輸出品「昆布」の調達構図と,輸入品「光明朱」の流通構図を解明し,加えて中国・朝鮮漂着民の送還事例から,相互送還体制及び東アジア地域に共有する送還体制の実際を確認し,東アジア漂着民送還の国際ルールの存在を立証する事で,これまで閉鎖的に語られてきた幕府外交を東アジアのなかの日本の視点で問い直すものである。 (さらに…)
中世前期北西スラヴ人の定住と社会
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はドイツ人東方植民以前のバルト海南岸における初期社会の形成を扱った研究書である。文献史料と,ドイツ,ポーランド,スカンディナヴィアの考古学研究の成果を総合的に検討し,近隣勢力との交流が侯家門あるいは祭司支配など,この北西スラヴ社会の地域的個性化に重要な影響を与えていたことを明らかにした。 (さらに…)