医療の本質と変容
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
生命倫理学の登場以来,医療倫理に関わる問題として医療者と患者の関係,患者の自己決定の権利,インフォームド・コンセント,生殖医療,移植医療,終末期医療,医療者の職業倫理,ケアのあり方,医療資源の配分,倫理委員会のあり方等々とともに,それらを論じる倫理的原理や法について問われてきた。その際,治療とはいかなることか,医療とはそもそもいかなることであるかは,多くの場合,暗黙の了解とされてきた。しかし,最近のエンハンスメント問題への注目が示唆するように,そうした暗黙の前提が揺らぎ始めており,医療の本質を問...
新版 スポーツ統計学概論
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は福岡大学スポーツ科学部2年次生対象の「スポーツ統計学」のテキストとして書かれたものである。内容は、特に運動生理学、スポーツ医学、スポーツ心理学などの実験系の研究室に所属する学生が卒業論文を作成するための実験を行う前あるいは後の統計分析を中心にまとめてある。しかし、数学が入試科目にない学部の事情を考慮し、難解な内容を極力排除し、初学者も十分利用できるように基礎から学べるように配慮されている。理解をより確かなものにするため、基本的には電卓を用いて計算することを前提に説明しているが、Excelが...
アウグスティヌスと東方教父
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
現代は,人間と自然,生命などをめぐって多くの困難な問題が山積している時代である。しかし,そうであればこそわれわれは,問題の歴史的かつ本質的な根源に遡って,「人間・自己とはそもそも何か」,「自然ないし自然・本性とは何か」ということについて根本的に問い直してゆくことが必要であろう。本書は,西洋精神の礎であり支柱である教父たちの文脈に即して,人間,自然そして神をめぐる主要なテーマを重点的に吟味し探究したものである。アウグスティヌスと東方教父との両者を視野に収め,それぞれに特徴のある,しかも同根源的な「...
東アジア世界の交流と変容
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,000円)
九州大学文学部の教授陣が,東アジアの社会と文化の成り立ちを平易に解説する。そこでは「交流と変容」を共通のキーワードとして,歴史学・考古学・地理学・文学・美学・哲学・言語学など様々な観点から,多様なトピックスをとりあげる。これを通じて,東アジア各地の社会と文化の多様性が,不断の相互交流を通じて歴史的に形成されてきたものであり,いまなお変容し続けていることが示される。複雑な東アジア情勢の過去と現在を理解し,そして未来を見通すには,そうした社会と文化の流動性と多様性を柔軟に感じとる感性と,多角的に物事...