家族社会学 [第3版]
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
戦後以降,日本において主要な家族形態として存続してきた,夫婦と未婚の子からなる核家族 いわゆる(20世紀型)近代家族 が今日,行きづまりをみせている。本書は,近代家族における家族機能上の問題と家族形態上の変化を多角的に分析すべく,2001年初版,2008年新版刊行の『家族社会学 基礎と応用 』に全面的な修正補完を加えたものである。従来の版と同様,基礎編と応用編の2部構成とし,基礎編では家族社会学が対象とする学問領域および学問的意義を,家族社会学の基礎理論に基づきながら平明に解説した。応用...
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患者さんと医療系学生のための臨床薬理学入門
- 〔絶 版〕
本書は、著者が医学部で講義している薬理学総論のエッセンスを、患者さんを含めて一般の読者にもわかるよう、わかりやすい文章で解説した薬理学の入門書である。タイトルを「薬理学入門」ではなく「臨床薬理学入門」としたのは、医療系学生が学ぶべき薬理学は臨床に直結するものでなければならない、という著者の考えによる。 本書は、チーム医療のメンバー全員を読者に想定した。現代医療はチーム医療であり、医療に関わる人たちが知識を共有しなければ薬物治療は成功しないからである。医療系学生諸君は、本格的な教科書をひもとく前に...
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ディルタイから教育実践へ
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ディルタイ(1833-1911)は、「あらゆる真の哲学の華と目標は、最も広い意味での教育学、人間の陶冶論である」「現代の批判的な立場での哲学者の最後の言葉は、教育学である。というのも、あらゆる思考は行為のためだからである」と考えていた。その彼の精神科学によれば、人間が何かを学習するというのは、「抵抗経験」を軸にして「生の範疇」を通り抜けていくような仕方で「生の自己分節化」を生じさせることではないかと考えられる。さらに彼の「体験=表現=理解」の解釈学的循環の構造は、アクティブラーニングの成立要件そ...
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