人文科学
運動反応の心理メカニズム
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人間を情報処理システムとしてとらえるならば、人間は外界から情報を取り込み、操作を加え、結果を出力するという処理を繰り返していると考えることができよう。本書では、運動要因が知覚・認知の効率に影響を及ぼしているのではないかという仮説を示し、心理メカニズムを検討した。

近世の地方金融と社会構造
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
江戸期における九州の金融中心地,豊後日田の金融資本「日田金」の生成・発展そして没落過程から前近代における地域金融をとらえるとともに,金融を必要とする当時の社会構造を,藩政史・農村史など多方面から追求する実証的な地域金融史。

カント『純粋理性批判』の再検討
- 〔品 切〕(参考:本体価格 5,000円)
本書は,1770年代の『反省』を含めて,前批判期から『純粋理性批判』にいたるカントの哲学的思索の営みの諸相を解明することによって,新たなカント像を指目さんとするものである。特に現象,知覚判断の先行性,超越論的な対象などに関する新たな解釈は,従来のカント解釈に再検討を迫るものであろう。

子どものこころの病理とその治療
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,700円)
本書は、著者の臨床体験に基づいて児童期、思春期の精神病理像の今日的特徴を述べ、その治療、療育の基本的理念と具体的方法について解説する。学習障害、自閉症、若年発症の精神分裂病、子どものうつ病、不登校、いじめなど、児童・思春期にみられるほとんどの病態が取り上げられる。

The Reception of D. H. Lawrence Around the World
- 定価 7,920円(税率10%時の消費税相当額を含む)
世界各国においてロレンスがどのように受容,評価されてきたかを検討し,多くの読者を魅了してやまないロレンス文学の秘密を探る,14カ国15人の研究者の論集。本書によって,世界的な視点から見た,新しいロレンス像が示されるであろう。(2003年北米ロレンス協会学会賞「H.T.ムアー賞」受賞)

国内新体制を求めて
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,800円)
両大戦後にわたる世界史的構造変動に連関して国内新体制を求め,戦後日本形成の系譜となり背景ともなる革新の軌跡を,新たに発掘した多くの史料に依りつつ,冷戦の終焉がもたらした第三の戦後という今日的視角に立って照射する。

交響する群像
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人間をその関係性においてとらえる,そこにドストエフスキーの文学の本領があるが,それが最高度に発揮されたのが,最晩年の大作『カラマーゾフの兄弟』である。現代的問題を豊かにかかえたこの鬱然たる人間の森を通して交響する,魂の光と闇の対話がここにある。

ジャン・パウルの生涯
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,600円)
トーマス・マン賞受賞の旧東ドイツの著名作家によるジャン・パウルの伝記の決定版。貧しさの中からドイツで最初の自由な作家の地位を確立したジャン・パウルの生涯を,フランス革命から王制復古にいたる時代背景の中で描く。

人間と文化
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
文化とは,その中で人間を形作り,人間のなすことの意味を支え,また逆に人間の生によって意味が与え返される一切のものを含んでいる。本書では,その成り立ちを,ギリシア思想,近代自然科学の成立,知識,言語と思考,行為,信仰の6つの主題について素描する。

福岡平野の古環境と遺跡立地
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
地質学,地形学,考古学,文献史学,歴史地理学の専門家の共同作業により,福岡平野の古環境の変遷と,そこで展開された人間活動の歴史を多面的に示すとともに,重要遺跡の多い福岡平野の遺跡の発掘・保存へ向け有用なデータを提供する。
