ケインズ経済学の可能性
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,200円)
第1章から第6章においてケインズ経済学の「有効需要の理論」と「持続的経済成長政策の可能性」について議論し,「ケインズ革命」の意義を再確認し,今日の「新しい経済政策論」の可能性について考察する。第7章において分析方法のヒントとして「複雑系の概念」と「複雑系経済学」の用語・分析手段を吟味・要約したうえで,第8章から第10章で複雑系の方法論での分析を試みる。具体的には,第8章「一極集中と地域間経済格差」,第9章「防災の経済効果」,第10章「窮乏化経済発展論」について考察する。 (さらに&...

ケア論の射程
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,000円)
「ケアからキュアへ」が象徴するように,現代においてケアは医療や福祉の領域で重要な位置を占めつつある。また,80年代初頭での「ケアの倫理」の登場以来,倫理学の領域でもケアに関する議論が盛んである。本論集では,哲学,倫理学,日本思想,社会学,看護学の立場から,ケアについての原理的な事柄と制度的問題とを連関させつつ論ずることで,現代におけるケア論を展望してみた。 (さらに…)

新たなる出発
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
愛欲の極限をゆく魂と,ニヒリズムから狂気に至る魂と,それらを包む謙抑の魂と,それらが織りなす世界文学最大の劇的空間の解読。豊かな問題性を現代によみがえらせる。全3巻完結。 ●既刊 1 交響する群像 四六判・306頁・定価 3,200円(税別) 2 闇の王国・光の王国 四六判・344頁・定価 3,200円(税別) (さらに…)

環境科学へのアプローチ
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
環境問題に関心を抱き,環境科学に興味を持つ人びとを環境科学へいざない,その全体像を把握してもらうと同時に,ともに同じ途を歩む者として互いに問題を共有し,そこから「環境問題」の解決を目指す,新たなる「環境科学」という学問の真の確立をともに模索することが本書を編集した目的である。多くの人びと,とりわけこれから社会を担っていく若い世代の人びとが「環境科学」という新たな学問の創造のために参集し,われわれとともに同じ途を歩みながら,学問創造の歓びをともにしてくれることに大きな期待を抱いている。 &nbs...

グローバル経済下の地域構造
- 定価 3,850円(税率10%時の消費税相当額を含む)
今日,さまざまな経済主体による地球規模での活動はますます活発化している。このいわゆるグローバリゼーションは,規制緩和の推進すなわち自由化による市場経済化の推進,情報通信技術の発達によってますます加速されつつある。経済活動のグローバル化が進展する中で,企業,国,個人,地域といったレベルにおいて,あるいは先進国経済と途上国経済,国と地方,国家と市場など,さまざまな対立軸のなかで,多様な問題が噴出してきている。 本書では,こうしたグローバリゼーションの諸相を「アジア経済」,「企業活動」,「地域システ...

城郭の縄張り構造と大名権力
- 〔品 切〕(参考:本体価格 17,000円)
徳川政権創立期は,戦国期抗争の拠点となった土豪・国人層の多数の城郭が整理・統合され,全国規模での本城・支城の再編が行われた時期である。当期社会が国民全体を軍役システムの体系の中に位置付ける国家であったと認識した場合,大名領国の本城・支城の縄張り(曲輪・堀・土塁・石垣等から造られた城郭の形)の構造にこそ,社会の実像が最も端的に投影されているものと考えられる。それにもかかわらず,戦国・近世史研究で,城郭遺構が史料として正当に扱われることは殆どない。当然ながら,城郭遺構自体は,文字史料のように事象を事...

新版 左手のシンボリズム
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
わが国の文化にみる右・左のシンボリズムに関して,「浄(具体的には,氏神祭祀)」‐「不浄(葬制)」:「右(マワリ)」‐「左(マワリ)」の象徴的二元論が述べられてきている。ところが,神に飾るシメ縄が「左ナイ」であり,かつて土葬であった頃の棺縄がまた「左ナイ」であった。そして,それらは世俗的生活活動上のたとえば農作業に使用する縄の右ナイとの対比において意識されている。その他の事実からしても「聖(呪術・宗教的生活活動)」‐「俗(世俗的生活活動)」:「左」‐「右」の二項対置をもってわが国の文化における基...

通信と近代契約法
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
19世紀半ば,電気通信取引の発展にともない,通信事故もまた多発した。各国の法律学は,その解決を迫られた。ケルンでの一訴訟事件から出発して,考察は,ヨーロッパ・アメリカ合衆国・日本に及ぶ。西洋法制史・比較法・民法学をつなぐ,13年の研究成果。 (さらに…)

21世紀社会の安定化条件
- 定価 3,190円(税率10%時の消費税相当額を含む)
21世紀を迎え,物質的な豊かさを手に入れた一方で,われわれ人類はかつてなかった様々な困難な諸問題に直面することになった。果たして,個人やグループが自己利益の拡大を求めて自由に経済活動をし,生活をエンジョイするのに任せて良いのか。自由放任で最小限の小さな政府で,日本は,人類社会は21世紀を生き延びることができるのか。 以上の共通テーマを,九州国際大学の研究者がそれぞれの専門分野からリサーチした論文集。 (さらに…)

日本経済論 [第3版]
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,日本経済を体系的にとらえ,その抱える問題点を,歴史的視点もふまえて実証的に分析したものである。表現も平易であり,現状分析の基礎的な知識についての解説も加えられており,日本経済の現状を知るうえで絶好の入門書。 第3版では,バブル期以降の「失われた10年」に,日本経済が直面したいくつかの問題を新たに取り上げた。 (さらに…)
