ビジネスの諸相
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2000年秋に開催された久留米大学公開講座の講演集。 21世紀を間近に控えた20世紀末において,ビジネスやそれを取り巻く環境は著しく変化し,不安定な状況にある。その不安定な状況において,21世紀へ向けてビジネスはどのような方向を辿っていくのか。その手掛かりを得るためには,ビジネスがこれまでどう展開されてきたのか,そして現在の様相はどうなのかを考察する必要がある。本書では様々な角度から様々な切り口でこれらの問題を検討する。 (さらに…)

中国青果物卸売市場の構造再編
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,中国における青果物の生産と流通の現地実態調査・研究を進めている著者近年の成果の集成である。本書の特徴は,既存文献を踏まえて,1978年以降実施されてきた市場経済化と農産物流通制度の改革が青果物卸売市場流通の構造再編に与えた影響と今後の課題を実証的に解明することにある。 (さらに…)

高齢期最後の生活課題と葬送の生前契約
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「太陽と死はじっと見つめることができない」(ラ・ロシュフーコー)というように,自分の死を直視するのは難しい。わが国は,世界一の平均寿命を誇り,死は日常生活から遠ざけられてしまっている。しかし死は必然であり,タブーを越えて死を直視し,自分の葬送に備え,葬送の自立を図ることが望ましい。「死の軽視は生の軽視につながる」(P.アリエス)の言葉を思い出さねばならない時期にさしかかっている。 (さらに…)

韓国型資本主義の解明
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
本書は,韓国の文化人類学者達が自国の通貨危機を解明するため,経済と儒教文化の結合関係を分析したものである。反資本主義的な韓国的儒教文化(ソフト・インフラ)の上での経済発展の実現,政経癒着,財閥の行動,庶民と財閥の関係などが,なぜなのかを示してくれる。経済分析における文化的視角の重要性を強調すると共に,東西の韓国経済論,東アジア経済論に真っ向から挑戦した,刺激的な一書である。 (さらに…)

State Power and Multinational Oil Corporations
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
本書は日本およびカナダを例に,政府がいかに多国籍企業の大きな影響下にある石油産業を規制し,石油市場への介入を行ったのか比較分析している。この研究は,21世紀の政治経済の最大の争点のひとつである,経済システムの規制と規制緩和の問題を考察する上で,とくにエネルギーセキュリティを確保するための政府の役割を考える上で大きな指針を与えるであろう。 (さらに…)

Excelによる自治体財政診断
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,900円)
本書は,Excelを中心としたコンピュータ処理により,地方財政を目に見える形に具体化しようとしており,初心者でも取り組める内容となっている。データ入力,グラフ化,あるいは予測などについて簡潔に述べ,利便性を考慮している。歳入歳出分析では,自治体財政分析の基本的な手順を指標やグラフで示すことを展開し,債務償還のシミュレーション,自治体の決算情報を企業会計ベースへ読み替える問題を取り上げて,地方自治体の財政と地域経済との関連を調べている。 (さらに…)

九州美術史年表(古代・中世編)
- 〔品 切〕(参考:本体価格 14,000円)
本書は,九州の古代・中世(6―16世紀)における絵画,彫刻,金工等の美術についての資料を確定し,美術編年史の基本をつくることを目的としている。対象とする年代は古代・中世であって,具体的には,仏教公伝(538)からキリスト教伝来(1549)までの美術史料がとりあつかわれる。仏教美術および神道美術が美術制作の根幹をなし,美術が公的で社会性をになった時代である。 これらの美術史料は,今のこる作品と歴史文献の参照とにもとづいて確定されたものである。銘文は,20世紀におけるいわゆる文化財調査をふくめた美術...

政策分析2000
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本経済を構成する各個別領域でいま生じつつある変化と,それに伴う政策的課題を確定し,21世紀の日本経済が直面する諸課題に対して多角的・総合的な評価を加える。九州大学大学院経済学研究院において組織された「政策評価研究会」による研究成果の第1集。 (さらに…)

フランス・インド会社と黒人奴隷貿易
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,18世紀フランス重商主義政策の具現であるインド会社に着目し,その独占事業であった黒人奴隷貿易の制度的基盤と実務を考察する。官僚主導型の会社組織と実業界との結合を析出すると同時に,西アフリカにおけるフランス商業圏の確立を明示し,近世フランス国際商業の発展を解き明かす。 (さらに…)

自己決定の時代の倫理学
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書ではデータ解析にもとづく倫理学の理論の概要を述べるとともに,総計6,000名にのぼる高校生等への意識調査の結果を踏まえた,自己決定の時代の現状分析を行っている。現状分析の内容は,マスコミによるイメージ操作の検証,個人主義的自由主義の原理であるミルの原理の受容状況や問題点,いじめの分析,他者概念の検討,大人と子供の境界の曖昧化現象の考察等であるが,それらを貫く縦糸は「自己決定」,「自由」である。また現代は,生命や環境,情報といった領域で,社会のレベルでも自己決定する必要に迫られている。本書の...
