韓国型資本主義の解明
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
本書は,韓国の文化人類学者達が自国の通貨危機を解明するため,経済と儒教文化の結合関係を分析したものである。反資本主義的な韓国的儒教文化(ソフト・インフラ)の上での経済発展の実現,政経癒着,財閥の行動,庶民と財閥の関係などが,なぜなのかを示してくれる。経済分析における文化的視角の重要性を強調すると共に,東西の韓国経済論,東アジア経済論に真っ向から挑戦した,刺激的な一書である。 (さらに…)
State Power and Multinational Oil Corporations
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
本書は日本およびカナダを例に,政府がいかに多国籍企業の大きな影響下にある石油産業を規制し,石油市場への介入を行ったのか比較分析している。この研究は,21世紀の政治経済の最大の争点のひとつである,経済システムの規制と規制緩和の問題を考察する上で,とくにエネルギーセキュリティを確保するための政府の役割を考える上で大きな指針を与えるであろう。 (さらに…)
Excelによる自治体財政診断
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,900円)
本書は,Excelを中心としたコンピュータ処理により,地方財政を目に見える形に具体化しようとしており,初心者でも取り組める内容となっている。データ入力,グラフ化,あるいは予測などについて簡潔に述べ,利便性を考慮している。歳入歳出分析では,自治体財政分析の基本的な手順を指標やグラフで示すことを展開し,債務償還のシミュレーション,自治体の決算情報を企業会計ベースへ読み替える問題を取り上げて,地方自治体の財政と地域経済との関連を調べている。 (さらに…)
九州美術史年表(古代・中世編)
- 〔品 切〕(参考:本体価格 14,000円)
本書は,九州の古代・中世(6―16世紀)における絵画,彫刻,金工等の美術についての資料を確定し,美術編年史の基本をつくることを目的としている。対象とする年代は古代・中世であって,具体的には,仏教公伝(538)からキリスト教伝来(1549)までの美術史料がとりあつかわれる。仏教美術および神道美術が美術制作の根幹をなし,美術が公的で社会性をになった時代である。 これらの美術史料は,今のこる作品と歴史文献の参照とにもとづいて確定されたものである。銘文は,20世紀におけるいわゆる文化財調査をふくめた美術...
政策分析2000
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本経済を構成する各個別領域でいま生じつつある変化と,それに伴う政策的課題を確定し,21世紀の日本経済が直面する諸課題に対して多角的・総合的な評価を加える。九州大学大学院経済学研究院において組織された「政策評価研究会」による研究成果の第1集。 (さらに…)
フランス・インド会社と黒人奴隷貿易
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,18世紀フランス重商主義政策の具現であるインド会社に着目し,その独占事業であった黒人奴隷貿易の制度的基盤と実務を考察する。官僚主導型の会社組織と実業界との結合を析出すると同時に,西アフリカにおけるフランス商業圏の確立を明示し,近世フランス国際商業の発展を解き明かす。 (さらに…)
自己決定の時代の倫理学
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書ではデータ解析にもとづく倫理学の理論の概要を述べるとともに,総計6,000名にのぼる高校生等への意識調査の結果を踏まえた,自己決定の時代の現状分析を行っている。現状分析の内容は,マスコミによるイメージ操作の検証,個人主義的自由主義の原理であるミルの原理の受容状況や問題点,いじめの分析,他者概念の検討,大人と子供の境界の曖昧化現象の考察等であるが,それらを貫く縦糸は「自己決定」,「自由」である。また現代は,生命や環境,情報といった領域で,社会のレベルでも自己決定する必要に迫られている。本書の...
Teaching about Japan in Japan
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,800円)
近時,日本に対する予備知識をもたないままに来日し,半年または1年間程度滞日して,我が国の大学で学ぶ短期留学生が増えている。かかる学生に,英語による授業を提供する場合,いかなる教材を用いて,いかなるメソッドを用いるべきか。これは我が国の大学教師にはまったく新しい経験であり,手探りで教授法を開発しなければならないものである。また国際的な単位互換制度が発展してくると,教育の国際的水準の維持確保が強く要請されるようになる。本書は,欧米の最高峰の地位にある大学教師と九州大学の教官が,それぞれの教育スタイル...
沖縄の祖先崇拝と自己アイデンティティ
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,400円)
本書は,沖縄の祖先崇拝を,血の原理に基づいた自己発見の装置という観点から分析している。これまで看過され,本格的な研究対象とはならなかった民間の私的な祖先由来記に焦点をあて,その詳細な分析を通して,沖縄の祖先崇拝が独自の沖縄的自己アイデンティティを創出しつづけていることを明らかにした。 (さらに…)
21世紀の観光とアジア・九州
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
21世紀は旅の時代,観光政策のあり方が,旅行業・ホテル・運輸などの観光関連産業にとどまらず,国や地域の経済に大きな影響をもつことになる。アジア諸国の観光政策の現状と動向を概観し,日本,特に九州におけるこれからの観光政策を模索する。 (さらに…)