目次
序 論 問題?考察方法?時代・地域
第1章 1856年ケルン・ラント裁判所判決
事実関係の再構成/当事者の主張および判決理由/ケルン・
ラント裁判所判決が提起した諸問題点
第2章 ヨーロッパの法学界における諸反応
隔地者間でのリスク負担/電信職員の過誤に関する電信局=
国の責任
第3章 ヨーロッパ各国における裁判例
ドイツ/フランス・ベルギー/イタリア・イングランド
第4章 ドイツ民法典第120条の成立過程
二つの部分草案/第1委員会での審議と第1読会草案/第1読会
草案に対する批判と代替提案/帝国司法庁準備委員会での審
議/第2委員会での審議/連邦参議院・司法委員会での審議/
帝国議会・第12委員会での審議
第5章 アメリカ合衆国における裁判例
1852年-1871年/1871年-1894年/1894年5月26日連邦最高裁判
決/その後の連邦・各州における裁判例/1910年6月18日州際
通商法修正法とその影響
第6章 わが国における西洋法の継受と不継受
隔地者間契約当事者におけるリスク帰属/電気通信事業体の
賠償無責任
結 語 わが国の法状況を顧みて