English Immersion in Japan
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
これまで英語イマージョン教育があまり日本で浸透しなかった背景には,いくつかの理由が考えられる。最も大きな理由としてあげられるのは,イマージョン教育に対する社会全般の誤まった思い込みである。例えば,第2言語の習熟には,どうしても第1言語習得が犠牲になってしまうとか,言語能力以外に関して言えば,文化的アイデンティティを形成する上でも悪い影響を与えてしまう等という思い込みがあったようである。 本書では,日本の公立の中学生が,実際どの程度このような批判から影響を受けているかを詳細に報告している。アクシ...
Behaviors of Japanese Regional Financial Institutions
- 定価 4,840円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,2000年代入り後の地域経済の構造変化と,それに対する地域金融機関の経営行動を検討している。まず,1人当たり所得水準および金融貯蓄の有無について,地域間の格差といった側面から実証的に取り挙げる。それを踏まえて,地域経済と金融活動との関係を解明する。特に,高齢社会の進行から個人預金が減少傾向を辿るといった大きな環境変化が生じている。これに対して地域金融機関が店舗・人員配置を含めてどのように取り組んでいるのかを分析していく。 (さらに…)
現代社会教育の課題と可能性 [新装版]
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
現在,自治体改革が進行する中で社会教育・生涯学習の部門も大きく再編成されている。その中で社会教育・生涯学習は,地域福祉の推進や地域づくりとも結び ついて,新たな役割が地域社会において期待されている。今,社会教育・生涯学習にどのような課題があり,今後どのような可能性があるのか,その歴史的特質 を踏まえて考察している。 (さらに…)
『臺灣私法』の成立過程
- 定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はまず,20世紀初頭に行われた台湾旧慣調査の「最終報告書」である『臺灣私法』に対して,不動産に関する「舊慣」の記述を素材とし,その先行報告書を含めたテキスト群に徹底して層位学的分析(critique stratigraphique)を施すことを第一の作業とする。それによって,『臺灣私法』に至る過程において何を論拠に何処までの議論がなされたのか,その思考の変遷・推敲の過程を辿り,或いは棄てられ,或いは採用される可能性のあった記述との間の緊張関係に目を向け,最終的な記述が選択されたことの意味を再...