空にかかるはしご 天使になった子どもと生きるグリーフサポートブック

著者名
濱田裕子 監修/空にかかるはしご編集委員会 編
価格
定価 1,540円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ISBN
978-4-7985-0213-7
仕様
A5変形判 並製 164頁 C0000
発行年
2017年8月
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内容紹介

日本では医療が進歩して救える命が増えた一方、それでも毎年約5,000人の子どもたちが病気や事故でなくなっています。お子さんをなくされたご家族の悲しみは深く、社会から孤立しやすく、ご家族のグリーフ(悲嘆)サポートは、医療現場だけではなく、社会的な課題といえます。そんなご家族から寄せられた、「ひとりじゃないと思えるような本があったら」という声がきっかけで、本書『空にかかるはしご』は制作されました。

第1部では、なくなったお子さんの思い出のものや風景の写真と共に、それぞれのご家族の物語を綴っています。そして、子どもの死因や小児の医療環境についてもまとめています。第2部では、ご家族から寄せていただいた手記や、なくなったお子さんへのお手紙を掲載、第3部では、お子さんたちの最後のときをともに過ごした医療関係者からのメッセージを紹介し、最後にお母さんたちの座談会の様子やご家族の支えになってくれるような本を紹介しています。

子どもをなくした悲しみを分かち合い、自分の感情を肯定できる本。悲しみにくれる人に寄り添い、そっと支えることを教えてくれる本。いつの間にか当たり前の日常になっていた子どもと過ごす日々が、本当はかけがえのない時間であることに気付かせてくれる本。この本を手にしてくださった方にとって、そんな本であったらと思います。

目次

はじめに
 
1部 かけがえのない物語
 
 天使になった子どもたちの思い出のもの
 天使になった子どもたちのこと
 
2部 虹色のなみだ
 
 ご家族による手記/子どもたちへのお手紙
 
3部 大切なあなたへ
 
 命を支えた仲間たちより
 悲しみとともに
 
天使ママたちの座談会
書籍紹介
参加してくれた子どもたち
 
編集後記

著者紹介

濱田裕子(はまだ ゆうこ)
九州大学大学院医学研究院准教授。
聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)卒業後、淀川キリスト教病院等での看護師、
保健師を経て、看護教育に携わる。高知女子大学(現 高知県立大学)大学院修了。
専門は小児看護学、家族看護学。病気や障がいがあっても豊かに生活できる社会を
めざし、2009年に福岡子どもホスピスプロジェクトをたちあげ、子どもホスピスの
設立を目指して様々な活動を展開している。

学術図書刊行助成

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