目次
第1部 都市・農村関係と社会統合
1. 中世前期バルト海南岸における交易と定住ネットワーク…………………(市原宏一)
――北西スラヴ社会における交易地の意義について
2. 9世紀末プリュム修道院領の在地性と広域性………………………………(森本芳樹)
――所領明細帳第24章の分析を中心に
3. 工業化初期の企業展開と地域的な社会統合…………………………………(丸田嘉範)
――18世紀のクレーフェルトとその周辺地域
第2部 領主制と社会統合
1. 統合装置としてのカロリング期大所領………………………………………(丹下 栄)
――所領明細帳の所見から
2. 12・13世紀修道院領における森林係争………………………………………(舟橋倫子)
――オルヴァル修道院(シトー会)・フロレフ修道院(プレモントレ会)の場合
3. 近世北東ボヘミアにおける手工業と領主制…………………………………(碓井 仁)
――18世紀中葉シュタルケンバッハ所領の事例に即して
第3部 生産・流通と社会統合
1. 8-10世紀北イタリアにおける流通構造と地域統合…………………………(城戸照子)
――修道院経済との関係
2. 15世紀フランデレンの穀物流通とその構造…………………………………(奥西孝至)
3. 中世後期ケルン空間における「市場」統合と制度…………………………(田北廣道)
――15世紀ケルン・ノイス間のシュターペル抗争を素材として
第4部 権力構造と社会統合
1. メロヴィング朝期ル・マン地方の土地変動と司教管区……………………(佐藤彰一)
――司教ベルトラムヌスの遺言状(616年)を中心に
2. 中世後期フランス都市行・財政制度の特質………………………………(花田洋一郎)
――シャンパーニュ諸都市の場合
3. 14―15世紀ブリュッセルにおける権力構造の再編…………………………(藤井美男)
――毛織物ギルドとナシオンの統合をめぐって
4. 14―16世紀の巡礼路都市アストルガの兄弟団………………………………(関 哲行)