目次
第1章 問題と方針
本書のテーマ/弥生時代観の相対化/学際的研究/その他関連
する諸問題
第2章 理論と方法
考古学的諸概念・方法論の整理と再検討/様式をめぐる問題/
認知考古学とハビトゥス・モーターハビット/その他の概念と
方法
第3章 弥生文化の成立
土器と制作者/壺の導入と展開/生業と食生活/その他の物質
文化/弥生文化成立の諸問題
第4章 土器の分類・編年と様式の動態
分類と編年/型式分類/時間的検討 編年 /空間的検討 様
式間の関係
第5章 紀元前1世紀における九州弥生土器様式の特質
須玖II式土器における丹塗精製器種群の性格/須玖II式土器の
器種構成の特質
第6章 墳墓にあらわれた社会構造
九州の弥生墓制/甕棺墓の分布と地域性/中期後半の甕棺墓に
みられる階層性
第7章 土器の生産・分配・消費と葬送行為
土器と甕棺の胎土分析/甕棺の製作技法/甕棺墓の葬送行為
第8章 「都市」・集落と社会
環濠集落と階層化/九州におけるその他の集落
第9章 異文化との交渉
沖縄貝塚時代後期社会との交渉 九州系弥生土器とその解釈
/弥生土器と朝鮮系無文土器の折衷 韓国勒島遺跡を中心に
/遠隔地交渉とその意義
第10章 総合的考察
紀元前1世紀における九州弥生文化の特質
各章のまとめ/副葬品システムと社会関係/九州と畿内/「中
心地」の転換