目次
第1章 序 論
文法化した形式とは何か/文法化の例/文法化と言語構造
第2章 文法化研究の歴史
文法化についての初期の研究/最近の文法化研究/文法化
研究の最新の動向
第3章 メカニズム 再分析と類推
変化についての予備知識/帰納法,演繹法,仮説演繹法/
再分析/再分析と文法化の独立性/類推/規則の一般化/
再分析と類推の異なる効果
第4章 語用論的推論
推論の意味変化/文法化における語用論的推論の役割/問
題解決としての比喩と換喩/語用論的強化と「漂白」
第5章 一方向性の仮説
一般化/品詞の脱範疇化/一方向性にかかわるいくつかの
過程/一方向性の共時的結果/一方向性の例外/残された課題
第6章 節内の形態論的変化
形態素化/語形変化表の発展/項構造標示/喪失
第7章 節と節の間に起る文法化
節結合構造における漸次変容/節接続語の文法化/節結合
における一方向性の例外/複合文構造の発展の例
第8章 さらなる課題
文法化とパラメーター的変化/接触