第一部 演劇理論と作品の受容
エリザベス朝演劇における変装とダブリング/岡本靖正
鷗外の『マクベス』訳 翻訳者の「意図」を読む /加藤行夫
メドウォール『ファルジェンスとルークリース』の「パジェント」 劇構造の観点から /田中一隆
第二部 劇作家と作品・劇団研究
ジョン・リリーの出発 セシル、オックスフォード伯、『キャンパスピ』 /佐野隆弥
ジョン・リリーとセント・ポールズ少年劇団 マープレリト論争への関わり /杉浦裕子
『ファヴァシャムのアーデン』に見る身分獲得競争のドラマ/西原幹子
市民が紡ぐ歴史劇 『わたしをご存じなければ、どなたもご存じない・第二部』 /真部多真記
『傷ついた王女』(一六八二)における牧歌の破綻 『シンベリン』改作にみるブリテン像の変遷 /松田幸子
第三部 演劇を取り巻く歴史研究
『マルタ島のユダヤ人』と東地中海 イングランドのトルコ外交に対する不安 /石橋敬太郎
「王の奇跡」と『マクベス』 ウィリアム・クラウズの医学書を紐解いて /勝山貴之
第四部 作品の執筆と出版
『フォースタス博士』覚書き 本文・書誌学研究の観点から /英 知明
ハムレットのエンジニア・スピーチ再考 原話のクロゼットシーンとの比較的視点から /辻 照彦
あとがきにかえて/山下孝子