目次
第一章 息子
裕福にしてプロテスタント/ポール・ジッド夫妻/「こんなふうに自己が
分裂していたら……」/「役者,そうかもしれない……」/影と光
第二章 マドレーヌ
愛の芽生え/マドレーヌの拒絶/アンドレ・ワルテルの生成/「小説とは
一つの定理である」/悪魔祓い/エマニュエル,エリス……
第三章 アフリカ
アポロン/オスカー・ワイルド/背徳者の結婚/メナルクからサウルへ/
自由と個性
第四章 天国と地獄
「悪魔との会話」/大審問官/小説の技法/日記以上に「内心の日記」
第五章 テセウス
「未来の人類の幸福のために……」
終 章 キュヴェルヴィルから……
付 録 「ジッド研究の現状」(日本講演)