目次
序文・・・・・園井英秀
第一部
『アーサー王の悲運』に見られる道徳観・・・・・大和高行
大衆演劇への橋渡し
借り着の衣を着せられて・・・・・小澤 博
『マクベス』と衣服の劇場
クロムウェル三部作の形式と主題・・・・・園井英秀
『ソネット集』をめぐるモラル・パニックと詩人のヴィジョン・・・・・杉本美穂
ミルトンの救済史・・・・・村岡三奈子
『楽園の喪失』と「イザヤ書」との対話
第二部
「道徳」と「新道徳」・・・・・後藤美映
ジョン・キーツの詩作における「新道徳」としての自己のあり方
「謙遜」の道徳教育に対するブレイクの告発・・・・・中村ひろ子
知識人の社会における道徳的役割・・・・・園田暁子
S・T・コールリッジの『教会と国家について』を中心に
コールリッジと奴隷貿易・・・・・園井千音
第三部
イェイツの仮面と道徳・・・・・木原謙一
アイルランド独立運動と不動の規範
カレドニア的相反と労働者の詩・・・・・中島久代
十九世紀スコットランド文学とデイヴィッドソンのバラッド詩
遺伝する病めるモラルと『一族再会』・・・・・山崎美穂子
ウィリアム・モリスにおける道徳観についての一考察・・・・・虹林 慶
第四部
ラブ・ストーリーの復権に向けて・・・・・高本孝子
『贖罪』における「物語」と道徳
『眺めのいい部屋』における異教の神々の誘い・・・・・田中雅子
道徳的な枠組みと視覚表現・・・・・松田雅子
『ダーバヴィル家のテス』の女性像
フウイヌムの美徳とヤフーの悪徳・・・・・山内暁彦
『ガリヴァ旅行記』における「人間性」について
ジェイン・オースティン・・・・・村田美和子
永遠を想う道徳律
チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』における主人公の自己と罪・・・・・鵜飼信光
『ロモラ』における道徳的葛藤と女性像・・・・・池園 宏
あとがき・・・・・鵜飼信光