目次
はじめに
第一章 「ヒーロー」クレオパトラと「ヒロイン」アントニー
『アントニーとクレオパトラ』 Antony and Cleopatra
1 クレオパトラの「男性性」とアントニーの「女性性」
2 エジプト女王
3 クレオパトラのセクシュアリティ
4 「ヒロイン」の死と「ヒーロー」の死
5 「妻」の役割
第二章 従順を演じるキャタリーナ
『じゃじゃ馬馴らし』 The Taming of the Shrew
1 キャタリーナのスピーチ
2 キャタリーナとペトルーチオの出会い
3 従順を演技する行為
第三章 王妃ガートルードとオフィーリア
『ハムレット』 Hamlet
1 ガートルードの女性表象
2 オフィーリアの女性表象
3 ガートルードとオフィーリアの「女同士の連帯」
第四章 母性、家族、国家
『コリオレイナス』 Coriolanus
1 息子をモノとしている母
2 母の勝利
3 ヴォラムニアとヴァージリアの時間
4 母性,家族,国家
第五章 ハーマイオニの変貌
『冬物語』 The Winter’s Tale
1 ハーマイオニのセクシュアリティ
2 夫婦のズレ
3 母,息子,娘
4 ハーマイオニの冬の物語
5 ハーマイオニの「非在」
第六章 ミランダの役割
『テンペスト』 The Tempest
1 沈黙のクラリベル
2 ミランダの結婚
3 「魔女」シコラクス
4 ミランダの受けた特殊教育
5 娘をもつことの希望と意義
注
おわりに
図版出典一覧
索引