目次
序文 A.C.ハミルトン
四つの出会い 福田昇八
第1部 『妖精の女王』
1 赤十字の騎士と消えた聖人の行方 竹村はるみ
2 スペンサーとアリストテレス 島村宣男
3 ベルフィービーとアモレットをめぐる誕生の神話 小田原謠子
4 「従者の物語」続編のチョーサー像 小林宜子
―記憶の刃と忘却の薬
5 ラディガンドのエピソードにおける脚韻語 小迫 勝
6 礼節の騎士と二つのパストラル 祖父江美穂
7 『妖精の女王』におけるエリザベス女王への献辞 鈴木紀之
8 女王賛歌としての献呈ソネット リチャード・マクナマラ
9 『妖精の女王』の癒しの植物 樋口康夫
10 『妖精の女王』と『源氏物語』― 虚構と現実 大野雅子
第2部 処女作から白鳥の歌まで
11 第四のカリス― 『羊飼の暦』の女王賛歌 足達賀代子
12 『時の廃墟』における嘆きの構造 岩永祥恵
13 『ローマの廃墟』における言語・文化国家主義の理念 小紫重徳
14 「蝶の運命」の頭韻による音響効果 本間須摩子
15 ペトラルカとスペンサーの幻 岩永弘人
16 スペンサーとシドニーのエレジー 村里好俊
―<悲嘆>から<慰藉>へ
17 ソネット連作集におけるスペンサーとシェイクスピア 岡田岑雄
18 『四つの賛歌』における愛の重層 田中 晉
―「献辞」の真意解釈
19 白鳥の歌『プロサレイミオン』 江川琴美
20 土地の力 『アイルランドの状況管見』 水野眞理
第3部 資料編
日本スペンサー協会会報集録 1985―2005
日本スペンサー文献目録