内容紹介
『諸宗教の倫理学――その教理と実生活』シリーズは諸宗教をテーマ別に様々な観点で比較するものである。
この第4巻では,大宗教の伝統において重要な役割を果たしている「所有と貧困」というテーマを取り扱っている。例えば,冨と貧困は神によって望まれたことなのか,もしくは宗教的に命じられたことあるいは禁じられたことなのか,金持ちが天国に至るのは困難であるのか,もしくは再生という不幸な循環から逃れるのは困難であるのか,等々である。
これは倫理学に関心を持つもののみならず,宗教学,宗教教育学,神学,医学の学生・教師,そして宗教に関心をもつすべての人に興味をひく書物である。