この書物は「文化の哲学」への序論として,出来る限り根元的・批判的に「文化とは何か」と問う試みである。かつてT.S.エリオットは「文化」という言葉が「一種の情緒的刺激剤あるいは麻酔剤」または文化の多様な要素のなかの一つを指す「一般名詞」としてのみ用いられていることを歎いたが,事情は今日でも変わっていない。本書がめざすのは,キリスト教的ヒューマニズムの光にてらして,様々の近代的な幻想や偏見に蔽われている人間文化の本質をつきとめることである。
第1章 人間文化とヒューマニズム ヒューマニズムと文化/現代のヒューマニズム論 サルトル,ハイデガー,マリタン /キリスト 教的ヒューマニズム 第2章 自然と文化 自然と神/自然と精神/文化と人間本性 第3章 文化と倫理 文化倫理学の課題/政治倫理の問題 共通善の概 念 /芸術と倫理/科学と倫理 第4章 文化と宗教 宗教とは何か/文化と宗教の問題/文化と宗教の 対立の問題/宗教的文化の問題 第5章 人間文化の普遍性と多様性 残された課題
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