目次
第1章 油症ならびに油症研究の概要 倉恒匡徳
第2章 ”奇病”の発生 倉恒匡徳
第3章 ”奇病”の原因の究明
3.1. 究明のための準備 倉恒匡徳
3.2. ライスオイルの化学分析 吉村英敏,倉恒匡徳
3.3. “奇病”の原因を究明するための疫学調査 倉恒匡徳
3.4. 結論とその他関連事項 倉恒匡徳
第4章 油症を起こした原因化学物質 増田義人
4.1. ライスオイル中の毒性化合物
4.2. 油症患者による毒性化合物摂取状況
4.3. 油症患者の体組織及び血液中の毒性化合物
4.4. 油症から見たPCDD/PCDF及びPCBのリスクアセスメント
第5章 PCBs,PCDFs,PCDDsならびに関連化学物質の毒性 西住昌裕
5.1. 急性・亜急性ならびに慢性毒性
5.2. 造アクネ性
5.3. 内分泌系への影響
5.4. 免疫抑制作用
5.5. 発癌性
5.6. 遺伝毒性,変異原性
第6章 油症の生化学的研究
6.1. PCBと関連化学物質の代謝ならびに代謝物の毒性 古賀信幸,吉村英敏
6.2. 実験動物におけるPCBおよび関連化学物質による
肝臓酵素の誘導作用と毒性 吉原新一,吉村英敏
6.3. 油症発症機構に関する生化学的研究 石井祐次,小栗一太
第7章 油症の臨床的特徴と処置
7.1. 内科的症状と所見 奥村 恂
7.2. 過去30年間の油症患者皮膚症状の臨床経過
中山樹一郎,占部治邦,利谷昭治,旭 正一,堀 嘉昭,古江増隆
7.3. 呼吸器症状と免疫 中西洋一
7.4. 油症の眼障害と治療 大西克尚,向野利彦,石橋達朗
7.5. 油症の産科・婦人科的問題 濱田悌二
――妊娠,胎児,新生児,授乳ならびに女性性機能に及ぼす影響
7.6. 油症児童の発育 吉村健清,金子 聰
7.7. 油症における口腔内所見 橋口 勇,赤峰昭文,前田勝正
7.8. 油症のホルモン影響 辻 博
7.9. 油症患者ならびに死産児の剖検所見 倉恒匡徳
第8章 油症患者の追跡検診 廣田良夫,片岡恭一郎,廣畑富雄
8.1. 追跡検診の概要
8.2. 自覚症状および徴候
8.3. 血液生化学検査所見
8.4. 血中PCBsと自覚症状,徴候,および中性脂肪との間に認める関連の解釈
第9章 PCBおよびPCDFの排泄促進
9.1. 動物実験 吉村英敏,神村英利
9.2. PCBsおよびPCDFsの体外排泄促進 飯田隆雄
9.3. 絶食療法 倉恒匡徳
第10章 油症患者の生存分析
10.1. 日本全体の死亡率と油症患者の死亡率の比較(O/E比)
池田正人,吉村健清
10.2. 油症患者の死亡と血清PCBレベル,PCBパターンの関連
池田正人,吉村健清
10.3. 油症における出生性比 吉村健清,金子 聰,早渕仁美
付録 倉恒匡徳
付録1. 油症の診断基準と治療指針など
付録2. “奇病”の原因究明のために昭和43年に結成された九州大学油症研究
班の臨床部会,分析専門部会,疫学部会の構成員
付録3. 油症研究班,油症治療研究班の年表
付録4. 九州大学油症治療研究班ならびに全国油症治療研究班が開催したセミ
ナーその他検討会議
付録5. ダーク油事件