目次
はじめに
第1章 痛みとは何か
1 痛みの特徴
2 痛みの意味
3 痛みはどのように表現されるか
4 痛みの定義
第2章 痛みはどのように伝わるか
1 痛みという感覚
2 神経の構造
3 末梢神経から脊髄へ伝わる信号
4 痛みの発生から感知まで
5 鎮痛の仕組み
6 グリアの役割
第3章 痛みにはどんな種類があるか
1 侵害受容性の痛み
2 神経障害性の痛み
3 病態が不明な痛み
4 がんの痛み
第4章 薬による痛みの治療
1 痛みの治療の歴史
2 鎮痛に用いられる薬
3 鎮痛薬の効果
4 神経ブロック
5 痛みに対する標準的治療
6 漢方薬
第5章 麻薬の恩恵と脅威
1 医療用麻薬への誤解
2 医療用麻薬の乱用
3 麻薬の恐怖と脅威
4 慢性痛への麻薬の使用
第6章 薬以外の痛みへのアプローチ(1) 身体の歪みを整える
1 薬だけでは解決できない痛み
2 身体の歪みを整える
3 食 事
4 睡 眠
5 運 動
6 マッサージ・ストレッチ
7 東洋医学的アプローチ
第7章 薬以外の痛みへのアプローチ(2) 脳(心)の歪みを整える
1 脳は変わりうる(可塑性)
2 感覚野の調整
3 前頭前野の調整
4 大脳辺縁系の調整
5 運動野の調整
6 視覚による調整
7 脳幹の調整
8 脳を解放する
第8章 痛みに向き合った人たちから学ぶ
ブレーズ・パスカル:痛みを引き受ける/イマニエル・カント:精神を集中する/
五木寛之:他力にまかせる/正岡子規:共に生ききる/執行草舟:痛みの裡に燃える/
リンダ・マーチンソン:殻をやぶる/ジェーン・グレイション:神が共にいる/
正木ゆう子:俳句で和む/齋藤 史:花に変える/細川 宏:しなう心/
柳澤桂子:宇宙からいただいた命/高見 順:草に帰る/夏樹静子:名前を捨てる
第9章 痛みのない世界 麻酔とは
1 麻酔の歴史
2 麻酔の種類
3 全身麻酔で使用される薬
4 麻酔の合併症
5 麻酔科医の仕事
6 手術後の痛み
7 麻酔は安全か
第10章 Q & A
おわりに
参考文献
コラム1 痛みの尺度
コラム2 ペインクリニックのすすめ
コラム3 人間にとって最大の痛み
コラム4 術中覚醒
コラム5 麻酔科医の条件