目次
序言
プロローグ 変わる中国の労働法制
第一章 労働者の国の雇用・失業
1 社会主義中国の社会・労働のシステム
2 経済発展の裏で増加する失業者
3 中国の労働市場と雇用格差
第二章 労働契約の締結とそのルール
1 なぜいま「労働契約法」が必要だったのか
2 労働契約の期間
3 労働契約は必ず書面で
4 労働契約の内容
5 契約違反の代償 違約金は相当重い
第三章 変わりつつある中国の人事制度
1 賃金はどうやって決めるのか
2 中国の人は転勤しない?
3 昇進の仕組み
4 会社のルール 就業規則の決め方
5 ルール違反者に懲戒処分を
第四章 中国の労働基準はどうなっているか?
1 賃金に対する法規制
2 労働時間・休日・休暇に対する法規制
3 労働者の安全衛生は守られているか?
4 労働条件の改善 低付加価値生産モデルからの脱皮をめざして
第五章 中国における労働者派遣とその法規制
1 中国においても労働者派遣が登場
2 中国における労働者派遣の発展
3 中国の労働者派遣の現状とその特徴
4 中国の労働者派遣の法規制
第六章 市場経済化の宿命 リストラ
1 経済政策の転換と雇用システム
2 解雇をしないリストラ
3 解雇の法規制
4 有期契約に対する制限
5 解雇紛争解決の実態
第七章 労働組合は労働者の代表か
1 労働者の国の労働組合
2 労働組合は自立を望んでいるのか
3 労働者の代表か企業の協力者か
4 労働組合の実力 争議権はあるのか?
第八章 労働紛争解決の中国的スタイル
1 労働紛争解決システムの概観
2 労働調停の制度と実情
3 労働仲裁の制度と実情
4 まとめ 中国における労働紛争仲裁制度の理解
第九章 中国社会におけるセーフティネット
1 転換期における中国社会とセーフティネット
2 都市労働者のためのセーフティネット
3 「出稼ぎ労働者」のためのセーフティネット
4 農村住民のためのセーフティネット
5 新しい発展方向が明確にされた
6 今後の発展に期して
第一〇章 日系企業から見た中国労働法
1 日系企業の調査
2 募集・採用
3 労働契約の期間と雇用
4 賃金・処遇の諸制度
5 人事異動
6 労働組合
7 労働法制への注文
8 まとめ 日本の雇用社会の近未来への実験
エピローグ 中国労働法の過去・現在・未来
主な参考文献