目次
序章 周縁文化のダイナミックス
第1部 異文化関係論
第1章 文化相対論再考
1 文化の関係に関する二元論的思考
2 比較文化の視点
3 文化と個人
4 文化体系の外延関係
5 イデオロギーの階層性
6 文化相対論の功罪
第2章 民族共生の可能性 文化力学的試論
1 国際政治の集約化と多極化
2 「共生」概念の再検討
3 共生の要因分析
4 異文化共生の力学 結びに代えて
第2部 民族関係の緊張と共生
第1章 南タイ・イスラム社会の民族教育と労働倫理
1 問題の所在
2 南タイにおける社会的文化的対峙の構図
3 イスラム村落社会における宗教教育の実態
4 イスラム的労働倫理の再生産
第2章 文化的多元主義と日系アメリカ人のメリトクラシー
1 はじめに
2 文化的多元主義の台頭
3 日系アメリカ人にとっての学校教育
4 日系アメリカ人の業績指向的労働倫理
5 文化的多元主義とメリトクラシー
第3部 中国少数民族文化の持続と変容
第1章 中国の民族政策と中華民族の概念
1 はじめに
2 中国の民族概念
3 「中華」概念の変遷
4 中華民族と文化力学
5 中華民族概念のダイナミックス
6 結語
第2章 中国少数民族の文化と教育の諸問題
1 民族と国家
2 少数民族の優遇政策
3 国民教育と民族教育
4 新疆ウィグル自治区の民族学校
5 ナショナリズムと民族文化
第3章 文化の境界領域に立つシボ族の文化過程
1 はじめに
2 中国の少数民族政策
3 新疆の民族事情
4 シボ族の文化変化
5 変貌する少数民族言語
6 結語
第4部 韓国周縁社会の文化力学
第1章 周縁文化の持続性 韓国島嶼社会の事例研究
1 はじめに
2 問題の所在
3 四象限の文化配列
4 韓国の教育史に見る中心文化の展開
5 離島における教育の文化的求心性と遠心性
第2章 文化動態論から見た地方文化のベクトル
1 問題のありか
2 陜川と巨文島
3 韓国社会の分節的構造
4 「中央」文化と「地方」文化
5 地方文化のダイナミックス
第3章 巨文島の英雄づくり運動とアイデンティティの再形成
1 文化の相対性に関する論議
2 中央文化と周縁文化 境界文化の概念をめぐって
3 巨文島の地理的社会文化的位置づけ
4 郷土の英雄づくり運動
5 地方文化の視点
あとがき