目次
第1章 バイカルチュラリズムと異文化間教育の研究
バイカルチュラリズムとは何か/異文化間教育研究の展開/
異文化間教育と国際教育
第2章 異文化間教育の構造類型――仮説的考察――
文化化マトリックス/異文化間教育の基本形態と構造/文化
的不連続と文化化の二元的構造/二元的文化化における”力
関係”の構造
第3章 異文化適応のメカニズム――バイカルチュラル・モデルの検討――
文化変容論の展開/エスニシティ同化論の展開/心理学・コ
ミュニケーション論における異文化適応研究/異文化適応に
関する類型論と段階論/異文化適応類型とバイカルチュラリ
ズム/アメリカ社会の統合理論の変遷とニュー・エスニシティ
第4章 文化的適応とエスニシティの政治的組織化
――ポーランド系アメリカ人のバイカルチュラリズムの構造――
アメリカのポーランド人/ポーランド系アメリカ人の社会/
ポーランド系アメリカ人のエスニシティの特質と文化化の構
造/民族文化活性化運動の展開とその意味/文化的多元主義
とバイカルチュラリズム
第5章 バイカルチュラリズムの構造とエスニック・アイデンティティ
――日系アメリカ人のエスニシティの変容過程――
日系アメリカ人の移民史と文化的適応/戦中・戦後期の日系
人の同化過程/日系人のエスニック・アイデンティティの世
代的変化/戦後の日系人コミュニティの構造と三世の動向/
三世のアメリカ化とエスニック・アイデンティティ/エスニ
ック・アイデンティティの社会的文化的基盤
第6章 同化主義と異化主義の相克
――アフリカ系アメリカ人(黒人)のエスニシティと教育――
黒人文化は神話か現実か?/人種別分離の諸相/アメリカの
黒人の教育と同化主義の矛盾/「文化的剥奪」と黒人の低学
力問題をめぐる論争/文化的多元主義と多文化教育の展開/
異文化間教育としての多文化教育
第7章 バイカルチュラリズムの制度化
――ウクライナ系カナダ人の文化的適応と教育――
ウクライナ系カナダ人の移民史的背景とエスニック・コミュ
ニティ/ウクライナ系カナダ人の文化化の構造/ウクライナ
系カナダ人のアイデンティティ・シンボルの諸相/ウクライ
ナ語バイリンガル教育計画の発展とその意味/多文化主義と
ウクライナ系カナダ人文化の創造
第8章 異文化の中のモノカルチュラリズム
――東南アジアの在留邦人の適応と教育――
コロニー型異文化適応/東南アジア在留日本人の現地文化へ
の適応/在留邦人児童生徒の適応と教育/「コロニー型」適
応の矛盾
第9章 自文化復帰と異文化剥がしのメカニズム
――「帰国子女」の適応と教育の課題――
「社会問題」としての「帰国子女問題」/帰国生の「適応」
メカニズム/「帰国子女」の適応と内面的葛藤/新しいタイ
プの日本人と「メタ・カルチュア」の世界
第10章 結 語