1991年6月のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火は,20世紀最大級の規模であった。もっとも深刻な被害を受けたのは,ピナトゥボ山麓一帯で移動焼畑農耕を生業として暮らしていた先住民アエタであった。本書は,被災したアエタたちの,10年にわたる生活再建の歩みと,NGOの関与についての記録である。とりわけ,噴火を契機として,彼らが先住民としての自覚を強め,民族として新生していった経緯について明らかにする。
第1章 序 論第2章 ピナトゥボ大噴火とアエタ民族の危機 ――運動の言説をめぐる内省―― 第3章 他者を表象すること ――フィールドワーク・民族誌・コミットメント―― 第4章 噴火と想起 ――彼らの語りに耳を傾ける―― 第5章 開発介入の理念と歴史 ――人類学そしてピナトゥボの現場から―― 第6章 被災の苦難を超えて ――生存戦略と民族の新生―― 第7章 自立の模索・先住民の自覚 ――リーダーたちの声―― 第8章 結 論 ――民族の新生と文化・開発・NGO――
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