本書は,聖人像を祭祀する小聖堂のフィエスタ,カトリック儀礼の聖週間,また個人的信奉の諸実践や,呪文祈祷書(オラシオネス)と精霊観念を基とした呪術的治療者(メレコ)の諸活動,精霊にまつわる様々な経験譚などを通して,ビサヤ民俗社会を知識という観点から叙述した民族誌である。
第1部 聖像の社会誌第1章 小聖堂の自立と抵抗第2章 忘却のまつり第3章 聖者の行進第4章 「願かけ」の精神誌 第2部 聖霊への支払い第5章 供物儀礼の構造第6章 世界を繊細に獲得する 呪術師(呪医)の知識と実践 第7章 遍在する知識,「Ambot」な日常
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