内容紹介
広島修道大学経済科学部教員が中心となって取り組んできた、経済科学という新しい学問的立場から社会システムの諸問題の解決に取り組んだ研究成果シリーズ第13巻。
第1章:故障したユニットの交換(是正保全)または故障していないユニットの交換(予防保全)のために、同一の予備部品を連続的に提供する発注方針について考察する。
第2章:進化ゲーム理論に基づき、限定合理的な寡占企業の行動と寡占市場の均衡を再検討する。さらに、進化的な長期均衡を考察するために、部分進化ゲーム(sub-evolutionary games)の概念を導入する。
第3章:粒子群最適化(PSO)には、トポロジーを含むさまざまなパラメータ設定が知られているが、解くべき問題や探索プロセスに依存するため、適切な設定を決定することは困難である。このパラメータ設定に多腕バンディットアルゴリズムを適用することを提案する。
第4章:サイバーフィジカルシステム(CPS)には、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボティクス、仮想マシン(VM)など、いくつかの中核技術が含まれるが、このうちAIとIoTを組み合わせた技術を学ぶための新しい実習教材を提案する。この教材の革新的なコンセプトは、グラフィカルプログラミング言語を基盤とし、基礎コースや非工学系コースでもAIとIoTの連携技術を学べるようにする点にある。
第5章:初期のデジタル動画コンテンツは、特定のハードウェアやソフトウェア環境向けに開発された独自フォーマットでエンコードされていたため、それらの環境が動作しない限り、動画コンテンツの利用が困難になる。旧式のデータフォーマットを探求するプロジェクトの重要性を論じ、それが歴史的なメディアの保存に貢献し、新たな商業製品の創出につながることを示す。