本書は,明治期綿糸紡績業における紡機国産化問題や,紡績技術の交流・伝播の実態,技術自立化問題などを考察,さらに技術に関わる水力・石炭の動力資源問題も取り上げ,わが国の産業近代化・工業化はいかなる過程を経て達成されてきたかを,綿糸紡績業の発展に照して,その一斑を明らかにするものである。
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