内容紹介
本書初版は1992年10月に出版されたが,当時はバブル経済が崩壊して不況ムードが漂い,日本メーカーの海外進出・経営が厳しさを増しつつあった。そうした中で本書初版は,その意義を果たしてきた。
そして世紀の転換期を迎えた今,本書を改訂する意義は計り知れない。それは,この転換期が国際的激動の大競争時代だからである。大競争に生き残り,勝ち残っていくにはどうすべきか,日本メーカーは今や正念場にきている。本書は,生産・物流の視点から,日本メーカーの海外進出関連の経営課題を中心に,その理論的・実践的分析を試み,この正念場の克服に役立つことを目指している。なお本改訂版では,旧版の情報やデータを可能な限り刷新し,また理論的アップデートを試みた。
学生,学究の先生方,また実務の方々および一般の方々に購読していただければ幸いである。