最近,国際競争力を回復させる構造改革,特に,イノベーションとそれを支える教育改革が強調されている。このような問題は,静態的あるいは短期的なコンテクストのもとでは充分に論究することが不可能であり,長期的かつ動態的なパースペクティブに立った経済分析の確立を必要としている。このような状況を踏まえて,本書ではイノベーションと人的資本のマクロ動学分析が試みられる。理論と実証に関する分析を含んでおり,本書を通読・読了すれば最近の成長論に関する包括的な知識と素養を習得することができる。本書では厳密性・一貫性を維持し,かつ平易な議論の展開が企図されている。
第1章 基礎的数理第2章 集計的成長モデルの基礎第3章 離散型の集計的成長モデル第4章 イノベーションと経済成長第5章 生産を伴うオーヴァーラッピング・ゼネレーションズ・モデル第6章 連続型のダイナミカル・システムの数理的基礎第7章 物的資本の蓄積と経済成長第8章 人的資本と内生的経済成長第9章 イノベーション,人的資本,および経済成長第10章 積分と確率第11章 経済成長の計量分析
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