目次
第1章 序 論
本書の目的と構成/持続可能な成長と経済成長理論/ソロー=スワンの
成長モデル/内生的な貯蓄率/経済成長のプロセスにおける定式化され
た事実と内生的経済成長/持続的成長と環境問題
第2章 内生的経済成長理論 I バラエティー拡大モデル
R&Dを伴う経済成長モデル/定常状態均衡/社会的最適状態/産業政策/
補論:定常状態の局所的安定性
第3章 内生的経済成長理論 II 品質上昇モデル
品質上昇と創造的破壊/長期均衡/厚生/政府の政策/補論:定常状態
の局所的安定性
第4章 経済成長理論における環境問題
Stokeyモデル/環境保護に対する投資を伴うモデル/補論:シャドー・
プライスの挙動
第5章 イノベーション,環境政策と内生的経済成長
環境の外部性を伴う内生的経済成長モデル/環境保護への投資が存在す
るケース/補論1:成長率の導出/補論2:成長促進的な政策が汚染量
に与える影響
第6章 ネオ・シュンペータリアン・モデルにおける環境の外部性
環境汚染の外部性を伴う品質上昇モデル/Gradus=Smuldersモデルと創
造的破壊/補論:成長率の導出
第7章 人的資本と環境汚染の外部性を伴う経済成長モデル
公害型汚染と環境ホルモン型汚染
人的資本を伴う経済成長モデル(Uzawa-Lucasモデル)/公害型汚染を伴
う経済成長モデル/環境ホルモン型汚染を伴う経済成長モデル/補論:
種々のモデルにおける成長率の導出
第8章 越境汚染と国際的な協調
静学による分析/動学による分析/市場経済における汚染の外部性と国
際的な環境政策/補論:不等式の証明
第9章 汚染ストックを伴うモデル
蓄積可能な汚染を伴うモデル/技術進歩が内生的である場合/汚染スト
ックと品質上昇モデル/補論:成長率の導出
第10章 持続可能な成長における教訓
持続的な成長を可能にする要因/国民所得と環境汚染の水準との関連性
/効率的な政府政策/新たなタイプの汚染の出現とそれが経済成長に与
える影響/環境汚染における国際的な問題/今後の課題