内容紹介
近時,日本に対する予備知識をもたないままに来日し,半年または1年間程度滞日して,我が国の大学で学ぶ短期留学生が増えている。かかる学生に,英語による授業を提供する場合,いかなる教材を用いて,いかなるメソッドを用いるべきか。これは我が国の大学教師にはまったく新しい経験であり,手探りで教授法を開発しなければならないものである。また国際的な単位互換制度が発展してくると,教育の国際的水準の維持確保が強く要請されるようになる。本書は,欧米の最高峰の地位にある大学教師と九州大学の教官が,それぞれの教育スタイルを開陳することで,かかる教育メソッドの開発の一助たらんとすることを目的として編集されたものである。また,その教材アプローチ法や教材選択等,日本人学生に対する教育メソッド開発にも多大な手助けとなるものと思われる。