目次
第一章 山口県における中学校の成立
山口・萩中学の成立/「学制」頒布と山口県の中学校
第二章 山口県の士族に対する教育授産の特質
山口県における士族授産の特質/山口・萩上等小学の設立と
その実態/萩読書場の役割/士族授産の教育史的意義と教育
授産の特質
第三章 山口県独自の進学体系形成の背景
長州閥とは/長州閥による教育運動の開始/「県立五中学校
制度」の成立/「県立五中学校制度」の特質
第四章 山口高等中学校予備門五学校の成立
「中学校令」に対する山口県の対応/五学校の教育目的/五
学校の学習活動
第五章 山口高等中学校予備門五学校の教育機能と教育成果
五学校への入学/教員と生徒/五学校における淘汰/五学校
卒業者のその後の進路/五学校に見る山口県の進学教育の特
質
第六章 山口県の進学体系の終焉
――五学校から尋常中学校への転換――
尋常中学校設立の契機/尋常中学校設立をめぐる防長教育会
の動向/防長教育会と県会の交渉/尋常中学校設立が意味す
るもの