伊藤亜希子著 『移民とドイツ社会をつなぐ教育支援』(2017年2月刊)が、日本比較教育学会の紀要「比較教育学研究」55号に掲載されました。
評者は、「本書で詳述されているような、RAA(注1)による包括的で多彩な外国人支援活動は、わが国における外国人支援、とくに外国にルーツをもつ子どもたちへの支援のあり方を考えるにあたり、示唆に富む有効な手がかりを与えてくれるのではあるまいか。」として評価し、「現場で実践する教育関係者、子どもたちの保護者など、関連する領域のさまざまな関係者、さらには政策形成にかかわる行政担当者等々、できる限り幅広い層の方々にぜひとも目を通して欲しい書物である。」と結んでいます。
注1.RAAは、ドイツのなかでも最も外国人人口の多いノルトライン・ヴェストファーレン州に設置されている、移民家庭出身の子どもや青年の支援のための地域活動事務所。