老いる東アジアへの取り組み相互理解と連携の拠点形成を

シリーズ名
東アジア地域連携シリーズ5
著者名
小川全夫 編
価格
定価 1,800 円 (税別)
ISBN
978-4-7985-0023-2
仕様
四六判 並製 210頁 C1336
発行年
2010年6月
ご注文
  • 紀伊國屋
  • セブンネットショッピング
  • amazon
  • 楽天ブックス

内容紹介

日本の人口はいうまでもなく,東アジアの韓国・中国も急速に老いている。はたして経済発展は人口高齢化の速度に追いつけるのか。それぞれ独自の発展を遂げてきた高齢者福祉政策を東アジア共同体で調和させることはできるのか。日中韓の研究者が人口高齢化のリスク対策について、それぞれの国の事例をもとに論じ合ったシンポジウムの成果。

目次

まえがき  小川全夫
 
第1章 東アジア高齢化の社会的リスク  小川全夫
  はじめに
  1. アジアの人口変動と日中韓の現段階
  2. 日中韓の経済発展と少子高齢化
 
第2章 立ち遅れた所得保障と急速な高齢化の影響  朴 光駿
       韓国の経験と課題  
  はじめに
  1. 韓国における高齢者所得保障の発展
  2. 「家族の被扶養者」として位置づけられた高齢者
  3. 少子高齢化の進行と高齢者問題
  4. 安定した老後生活を脅かす文化的要因
      東アジア共通のリスク?  
  5. 少子高齢化への取り組み
  6. 少子高齢化対策の課題
 
第3章 韓国における高齢者健康・介護政策の実態と今後の改善課題  鮮于 悳
  はじめに
  1. 高齢者健康・介護政策の樹立背景
  2. 高齢者介護政策の内容と運営実態
  3. 高齢者健康増進および維持政策の内容と運営実態
  4. 高齢者健康・介護政策の問題点と改善課題
  5. 結論
 
第4章 中国の人口発展と養老リスク  王  偉
  はじめに
  1. 出生率の変動から見る人口発展段階
  2. 人口の構造変動と養老リスク
  3. 家族と養老リスク
  4. 人口政策をめぐる議論
  5. 中国の人口発展目標
 
第5章 中国の高齢化対応  趙  剛
       都市部の社区の役割  
  はじめに
  1. 社区とは
  2. 社区の役割
  3. 社区の諸活動
  4. 中国の高齢化の特徴
  5. 中国の高齢者の暮らしと社区
  6. おわりに
 
第6章 日本の高齢化と政策展開  小川全夫
  はじめに
  1. 人口高齢化段階の取り組み
  2. 高齢社会への準備段階
  3. 第2の人口転換期突入段階
 
第7章 日本における介護保険サービス提供の理想と現実  安立清史
       営利法人とNPO法人との比較分析  
  はじめに
  1. 研究課題
      介護保険制度における民間非営利組織(NPO)の役割とは何か  
  2. 介護保険におけるNPO―行政関係
  3. 営利法人とNPO法人との比較研究
  4. 考察
  5. まとめ
 
第8章 東アジアに対する日本の高齢化対策の応用可能性  陳 暁嫻
  はじめに
  1. なぜ「日本の経験」なのか
  2. 日本の人口高齢化の進行過程から学ぶもの
  3. 日本の高齢化対策および発信できる教訓
  4. 上海の在宅サービスの展開
  5. 提案  結びにかえて  
 
第9章 新しい社会的リスクとしての国境を越える人口移動  小川全夫
  はじめに
  1. 高齢化に対するドメスティックな体制に対する挑戦
  2. グローバル化時代の経済統合と社会保障の課題
  3. 日中韓アクティブ・エイジング対策の収斂と文化的多元化
  4. 日中韓でアクティブ・エイジングを目指す
      東アジア・エイジング政策研究拠点形成にむけて  
 
参考資料
 1. 日本の高齢化社会対策年表
 2. 韓国の高齢化社会対策年表
 3. 中国の高齢化社会対策年表
 4. 日本の介護サービス(英語・韓国語・中国語対訳)
 
あとがき  小川全夫

著者紹介

小川全夫(おがわ たけお) 九州大学名誉教授・熊本学園大学社会福祉学部教授,九州大学アジア総合政策センター協力教員
1970年九州大学大学院文学研究科修士課程修了。1996年博士(文学)号取得。職歴として,宮崎大学教育学部,山口大学人文学部,九州大学大学院人間環境学研究院,山口県立大学大学院健康福祉学研究科を経て,2010年より熊本学園大学社会福祉学部教授。九州大学,山口大学より名誉教授号。九州大学アジア総合政策センター学外協力教員。特定非営利活動法人アジアン・エイジング・ビジネスセンター理事。アジア太平洋アクティブ・エイジング・コンソーシアム(ACAP)創立者。専門分野は社会老年学。地域社会学。著書に『地域の高齢化と福祉:高齢者のコミュニティ状況』(恒星社厚生閣,1996年),『高齢社会の地域政策:山口県からの提言』(共編著,ミネルヴァ書房,2000年),The Demographic Challenge: A Handbook about Japan(共著,Brill,2008年)など。

朴 光駿(Park Kwang Joon) 仏教大学社会福祉学部教授
釜山大学社会福祉学科卒業,同大学院修了,佛教大学大学院で博士号取得。1990年3月~2002年2月(韓国)新羅大学校(前,釜山女子大学校)社会福祉学科教員を経て,2002年から現職。2005~2007年(中国)西北大学客員教授,2008年4月~2009年3月中国社会科学院人口・労働経済研究所客員研究員。専門分野は,社会福祉思想,東アジア社会政策の比較研究。著書に『社会福祉の思想と歴史  魔女裁判から福祉国家の選択まで  』(ミネルヴァ書房,2004年)など。

鮮于 悳(Sun Woo Duk) 韓国保健社会研究院研究委員
ソウル大学保健大学院修了(修士),東京大学大学院医学系研究科(博士)。2002年国務総理室老人保健福祉対策委員会,2003年より保健福祉部で,公的老人療養保障推進企画団委員,2006年社会保障委員会実務委員,低出産・高齢社会基本計画樹立作業班委員,2008年老人長期療養運営員会委員,老人健康総合対策タスクフォースチーム委員,2009年障害人長期療養保障推進委員会委員を務める。2009年日本国立保健医療科学院客員研究員。「老人長期療養保障体系の現況と改善方案」(共著,韓国保健社会研究院報告書,2008年)など。

王 偉(Wang Wei) 中国社会科学院日本研究所社会室室長,教授
1979年4月~1983年3月,中国政府派遣留学生として創価大学文学部社会学科留学。1983年4月より中国社会科学院日本研究所在職。専門分野は日本家族,日本社会保障,中日社会比較研究など。主な業績:『世紀交替における都市と農村の家族』(共著,1999年),『日本社会解読』(共著,2001年),『世界の中の日本文化  摩擦と融合』(共編,2006年),『アジアの発展と改革』(共著,2007年)(いずれも中国語)など。

趙 剛(Zhao Gang) 中国社会科学院日本研究所助理研究員
江蘇石油化学工業大学卒業。1993年より日本に留学。2003年皇學館大学大学院国文研究科博士後期課程修了,博士(文学)取得。河南大学兼任教授。専門分野は近世初期における文学及び思想史。著書に『林羅山と近世の儒学』(世界知識出版社,2006年,中国語),ほか論文多数。

安立清史(あだち きよし) 九州大学大学院人間環境学研究院教授,九州大学アジア総合政策センター協力教員
1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程修了(単位取得満期退学)。日本社会事業大学社会福祉学部助教授,カリフォルニア大学ロスアンゼルス校客員研究員,1996年九州大学文学部人間科学科地域福祉社会学講座助教授,准教授を経て,2010年より教授。2005年4~9月ボストン・カレッジ社会福祉学部客員教授。専門分野は,福祉社会学,福祉NPO研究。『福祉NPOの社会学』(東京大学出版会,2008年)など著書多数。

陳 暁嫻(Chen Xiaoxian) 第14回蘇州市人民代表会議代表
2005年4月,九州大学大学院比較社会文化学府博士号を取得。九州大学大学院人間環境学研究員学術研究員(2005年5月~2006年3月),九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究員(2005年4月~2008年3月)を経て,2008月1月から第14回中国・蘇州市人民代表会議代表。社会学,老年社会学を専攻。専門分野は,東アジアの人口高齢化問題およびその対策,中国の居宅養老サービス,福祉NPOなど。

その他

東アジア地域連携シリーズ(全5巻)
広がる東アジアの産業連携 メディア文化と相互イメージ形成 東アジアの越境環境問題
東アジアにおける食を考える 老いる東アジアへの取り組み

学術図書刊行助成

お勧めBOOKS

木質昆虫学序説

木質昆虫学序説

本文見本本書は、従来、森林保護学(<林学)、果樹害虫学(<農学)、木材保存学(<...

詳細へ

福原麟太郎著作目録

福原麟太郎著作目録

この頃では,福原麟太郎(1894-1981)の名を知る人は少なくなった.およそ2...

詳細へ

麻生太吉日記 第一巻

麻生太吉日記 第一巻

麻生太吉(1857(安政4)年~1933(昭和8)年)は筑豊で家業である農業に次...

詳細へ

九州大学出版会

〒814-0001
福岡県福岡市早良区百道浜3-8-34
九州大学産学官連携イノベーション
プラザ305
電話(092)833-9150
FAX(092)833-9160
E-mail : info@kup.or.jp

このページの上部へ